古都「奈良」にやっと「外資高級ホテル」のワケ

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 志賀直哉は随筆「奈良」で、〈食ひものはうまい物のない所だ〉と書いた。そんな古都・奈良に、初の外資系高級ホテルが誕生する。

 2020年春に、米マリオット・インターナショナルが展開する最高級ブランド「JWマリオット」が、平城京跡にほど近い場所にお目見えするのだ。地上7階の建物には、スイートを含む150の客室とプールやレストランにバーも揃う。土地の所有者である奈良県と、今月末に譲渡契約を結ぶ予定と話すのは、事業を担う不動産開発大手の森トラストだ。

「県内には同様のホテルがないため、増加する外国人観光客、特に中長期滞在の需要を見込んでいます」
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