ベンツの車中で「清原和博」に覚醒剤を渡した「密売人」の正体
こちらはさしずめヤクの“KKコンビ”か。
元プロ野球選手の清原和博容疑者（48）に、覚醒剤を譲り渡したとして逮捕されたのが、小林和之容疑者（45）である。
「警視庁の取り調べに対して清原は“どこから買ったかは言えない”とシラを切り続けていましたが、捜査員は内偵段階で小林容疑者を売人と断定。清原の身柄を押さえた後、密かに覚せい剤取締法違反の容疑で逮捕状をとって行方を追っていました」（社会部記者）
小林和之容疑者（45）
2月15日午後5時半頃、警視庁は沖縄に逃亡中の小林を発見。宜野湾署からその日のうちに東京へと移送した。プロ野球のキャンプ地での目撃情報もあったようで、小林には沖縄に多少の土地勘があったとみられている。
そもそも、逮捕の決め手となったのは、1月31日午後9時頃、群馬県太田市内のコンビニエンスストアの駐車場に止まっていた清原のベンツの中で、覚醒剤の結晶0・2グラムを4万円で売り渡したこと。その2日後、清原は都内の自宅で、覚醒剤用の注射器を手にした状態で逮捕されていたのだ。
「警察は小林容疑者が定期的な調達先とみています。清原は愛車のハンドルを握って北関東を訪れた後、都内のホテルに泊まるというパターンを繰り返していましたが、逮捕された密売人も同じ方面へ向かっていたことが確認されています」（先の記者）
■清原さんのサイン色紙
小林は群馬県みどり市に在住。少なくとも昨年夏以降は、清原容疑者と頻繁に接触していたことが、捜査の過程で確認されていたという。清原とは同世代といっていい小林。どんな男なのか。
「もともと小林は料理人で、群馬県の桐生市内でイタリアンレストランを経営後、近所の居酒屋に勤めていた。若手の指導にも熱心で和食にも腕が立つと評判だったが、そこを辞めた後は無職同然だった。暴力団組織に所属しているというわけではないが、何人かの協力者を使って覚醒剤を売り払うことで糊口を凌いでいたようだ。でっぷりと太った体型で酒を一滴も飲むことなく、いたって温厚な性格。どちらかといえば、気が小さいタイプの男だったという評判ですけどね」（捜査関係者）
本誌（「週刊新潮」）は2月10日発売号でこの密売人と同居していた義母から、その人となりを聞いていた。
「清原さんとは知人の紹介で出会ったとかで、今まで少なくとも2回ほど家にやって来たことがあります。夏場だったので、清原さんは短パンにTシャツという出で立ちで、部屋着のような恰好でした。義理の息子は腰が悪くて、“とてもよく効く湿布を清原さんがくれた”と嬉しそうにしていたこともありました。月に何度も電話でやり取りをしていて、“清原さんにサインをもらったんだ”といって色紙を私にもくれました。今でも家に飾ってありますよ」
元プロ野球選手の清原和博容疑者（48）
ところが昨年10月、小林は突如として家を出てしまう。さらに、清原逮捕後はまったく顔を見せなくなったと義母が続ける。
「清原さんが逮捕されて落ち込んでいるんだろうと思って、娘が電話をかけていましたけどね。清原さんが群馬にいたことが報道されて、私も気味が悪くて心配していたんです。義理の息子はクスリなんかやっていなかったと思いますし、変な行動も臭いもなかった。本当に清原さんにクスリを売っていたとなると……」
一方、小林の元妻は今回の逮捕について“これは警察の陰謀だ”と息まく。
そんな親族の心配をうける密売人は、奇しくも逮捕2日後が誕生日。檻の中で出される臭いメシが、ケーキ代わりとなってしまった。
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