がんになればすがりたくなる「先端医療・先進医療・民間療法」のワナ(1)

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 サメの軟骨や瞑想といった民間療法が、がんを完治させる。健康なあなたなら、そんな荒唐無稽を一蹴するに違いない。だが一旦がんに襲われたとき、果たして冷静でいられるか。さらに巷間持て囃される先端医療と先進医療にもまた、大小のワナが潜んでいるのである。

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 ゲーテは『ファウスト』で、悪魔メフィストフェレスにこう言わせています。

「気を付けろ、悪魔は年を取っている。だから、悪魔を理解するためには、お前も年を取っていなければならない」

 仁なり義なりといった信念を持って患者さんと接する医師ばかりではなく、口をぬぐって患者さんの利益をないがしろにする者も少なくありません。...

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