羽田空港で警察のご厄介になった包茎手術の権威「本田医師」

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 先代の柳家小さん師匠は蕎麦を啜る音でファンを魅了したが、それが原因で恋に破れたと言えば包茎治療のカリスマ・本田昌毅医師(45)である。とはいえ、王理恵嬢との破局を糧に奮起したせいか、本業は極めて順調の様子。だが、そんな大富豪ドクターに持ち上がったのは、新たな色恋沙汰どころか“警察沙汰”のトラブルだった。

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蕎麦の次はツバ

 羽田空港の搭乗カウンターに怒声が響いたのは昨年9月30日のことだ。目撃者が証言するには、

「男性客がANAの職員に食って掛かり、“どうしてくれるんだ! 責任を取れ!”と怒鳴り散らしていました。しかも、職員の謝罪に耳を傾けないばかりか、ツバまで吐きかける始末。この狼藉ぶりに堪えかねたスタッフが110番通報したようで、まもなく警察官が駆けつけたのです」

 お察しの通り、このツバ吐き男の正体は本田医師。

 ただ、“角界の暴れん坊”こと朝青龍の主治医を務めたことで知られるものの、彼自身に粗暴なイメージはない。しかも、悲恋の末に“ひと皮剥けて”からはワイドショーネタとも無縁で、いまや「本田ヒルズタワークリニック」の総院長として全国に10カ所の包茎治療クリニックを経営する身だ。それなのに、なぜ“金持ちケンカせず”を貫けなかったのか。

「確かに、暴行容疑で書類送検されたのは事実です。実は、いま示談交渉の真っ最中でして……」

 と、いつになく神妙な面持ちで語るのは本田医師ご本人である。

■「なんで!?」

 空港での“狼藉”について水を向けると、

「あの日は沖縄でオペの予約が5件も入っていたので、どうしても15時50分発のANA便に乗る必要がありました。ただ、搭乗カウンターに着くと、出発時間が20分ほど遅れていると伝えられた。そこで、ANAのラウンジで時間を潰すことにしたのです」

 ところが、書類の整理に気を取られているうちに時間は刻々と過ぎてしまう。

「気付いたら搭乗時間ギリギリだった。私はラウンジのスタッフに“急いで行くから、待ってもらえるように伝えてください”と言って、搭乗口へと駆け出しました。途中の電光掲示板には、まだ“搭乗中”という文字が表示されていたので、どうにか間に合うと思ったのです。それなのに、搭乗口の目前で職員に声を掛けたら“えっ? 飛行機はもう出てしまいましたよ”。それを聞いた瞬間に“なんで!?”と叫んでいた」

 実際には飛行機はまだ離陸していなかったそうで、

「職員に対して、まだ乗れるだろう、何とかならないかと、やり取りを続けるなかでツバを吐いてしまいました。ただ、私は普段からカッとなる性格じゃないし、今回も相手にケガをさせたわけではありません。起訴されるかは分かりませんが、いまはとにかく示談に向けた交渉を続けるだけです」

 そう言って本田医師は首を垂れるが、ANA側は、

「お客様にかかわる個別の事案についてのコメントは差し控えます。ただし、そのような事象が発生した場合は関連法令に基づき、適切に対処しております」

 とにべもない。

 蕎麦にせよ、ツバにせよ、やはり彼にとって口は災いの元なのである。

「ワイド特集 浮き世に寒の戻り」より

週刊新潮 2016年2月18日号掲載

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