NHK朝ドラでブレイク!「ディーン・フジオカ」はどこの国の人?

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 電車で隣の席に金髪碧眼の女性が座ってきたら何となくドギマギするし、街で大柄な白人男性に道を尋ねられたら思わず知らんぷりをしたくなる――。開国から百六十余年を経てもなお、日本人の「舶来コンプレックス」は消えていない。外国人というだけで、何だか必要以上に「スゴイ」ものに見えてしまう。現在、旬な俳優の一人であるディーン・フジオカ(35)。イケている彼にも、「舶来疑惑」が囁かれているのだった。

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 NHKの朝の連続テレビ小説「あさが来た」で、波瑠(はる)が演じるヒロインの師匠役を演じるディーン・フジオカは、重要な役どころと美男子ぶりが相俟(あいま)って、一躍、注目を浴びている。スポーツ紙の芸能記者曰く、

「ディーンはアメリカの大学を卒業後、アジアを放浪し、香港でデビュー。その後、台湾で人気を得て、昨年7月にフジテレビで日本の連ドラデビューを果たした。金城武(かねしろたけし)を髣髴(ほうふつ)させる『逆輸入俳優』のイメージで売っていて、所属事務所のアミューズが今、イチ押ししています。英語やインドネシア語など、4カ国語を操る多才さが特徴です」

 放送作家の山田美保子氏が、イケメン好きの主婦目線で後を受ける。

「主婦層は最近の朝ドラを、『この新しい男優さん、誰?』といった関心を持ちながら見ています。今回は、それがフジオカさん。ミステリアスな雰囲気と、名前が『ディーン』なこともあって、『この人、何人(なにじん)?』と、主婦たちは(ネットでの)検索心をくすぐられるんですね。1月12日に始まったTBSの連ドラでも深田恭子さんの相手役を務めていて、ますます露出が増え、人気もどんどん上がっていくと思います」

■八路軍と戦った祖父

 このように、ディーン・フジオカの魅力である「舶来感」はネットでも話題になっている。「DEAN FUJIOKA」と表記されることも多いアメリカの匂いを漂わせる名前と、エキゾチックな風貌から、「ハーフ説」等が取り沙汰されているのだ。そこで、彼の実家を探してみると「意外」にも千葉県にあった。そしてそこを訪ねると、

「私も家内も福島県の須賀川出身でして……」

 こう、ディーン・フジオカの父親(69)は話し始め、

「息子も福島県生まれで、小学校に入る頃、千葉に引っ越しました。陸軍にいた私の父親は戦後、蒋介石に頼まれて中国で八路軍と戦ったと聞いています。そんな先祖の『海外逸話』から、息子もハーフじゃないかなんて噂されているんですかね。『ディーン』は留学時代のホームステイ先で付けてもらった名前で、香港では同じ発音で『クレイジー』との意味があるらしく、芸名としたようです」

 つまり、ディーン・フジオカは純然たる日本人というわけだ。ちなみにアミューズも、

「(ディーンの)両親、祖父母ともに日本人です」

 ミステリアスなディーンを熱狂的、すなわちディーン(クレイジー)なほどに愛している主婦たちよ、がっかりすることなかれ。「純国産」を愛(め)でるのも、これまた一興。

「ワイド特集 大人たちの通過儀礼」より

週刊新潮 2016年1月21日号掲載

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