宇多田ヒカル、椎名林檎、aiko、浜崎あゆみ 4人がデビューした1998年の奇跡
これまでのところ、日本で最もCDが売れていた年は1998年。この年、日本におけるCD総生産枚数は4億5717万3000枚、総売り上げは5878億7800万円である。
同年のアメリカのCDの売り上げ枚数は8億4610万枚と上回るものの、人口を考えると、1998年の日本人は「人類史上最もCDを買っていた国民」と言ってもよい。おそらく、この数字が更新されることはないだろう。
さて、それとは別の意味でも「1998年」は特別な年である――そう述べているのは、このたび『1998年の宇多田ヒカル』を上梓した音楽ライターの宇野維正氏だ。...