ゴルフ・映画・読書「トリプル3」で安倍総理の勇気凜凜

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 さすが国を動かす立場だけあって、時代に敏感なのである。

 安倍晋三総理(61)が年末年始の休暇で達成したのは、「トリプル3」。といっても、昨年の流行語大賞に輝いた野球のそれではなくて、こちら。

束の間の休息

「昨年最後の日曜だった12月27日、約3カ月ぶりにゴルフへ繰り出した安倍総理は、正月4日の仕事始めまでに計3回、友人や財界人らとラウンドしたのです。その間、映画を3本、読書も3冊楽しみ、奇(く)しくも“トリプル3”が果たされた」

 と、官邸関係者。

「ゴルフではスコアが90を切って、総理就任以降の自己ベストを更新し、とても喜んでいましたよ。映画は映画で、昨年11月にトルコを訪問した際、エルドアン大統領と一緒にダイジェスト版を観賞した日本とトルコの合作映画『海難1890』の全編を、ようやく観ることができた。で、読書はというと、前々から好きなミステリーや歴史モノに没頭したそうです」

 昨年を思い返せば、戦後70年談話、総裁選、安保法制と、山場の連続だった安倍総理。その疲れた心身を存分にケアした格好だが、今年の課題はまさに「アベノケア」だという。

 政治部デスクによれば、

「安倍総理は、今年を『1億総活躍・元年』と位置付け、その柱となる『希望出生率1・8』や『介護離職ゼロ』といった社会保障政策に力点を置いています。もちろん本音のところは、今夏の参院選で自民、公明、おおさか維新を合わせて全体の3分の2の勢力を確保し、憲法改正へとこぎつけたいのでしょうけれど、そう簡単にいかないことは、本人も承知している。最終的に悲願を達成するためにも、今は焦らず、国民の生活に直結するところで、じっくり支持を固めておこうという算段です」

 正月4日の年頭会見で26回も「挑戦」を連呼した安倍総理は、勇気凛凛。「1億総活躍・元年」の戦いが幕を開けた――。

週刊新潮 2016年1月14日迎春増大号掲載

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