「とにかく明るい安村」魅惑の全裸? 写真集がとにかく売れない休むな!

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 文字通り裸一貫で大ブレイクを果たした、とにかく明るい安村(33)。だが、満を持して発売された魅惑の“全裸”写真集の売れ行きは散々で、とても「安心してください!」と胸を張っている場合ではないのだ。

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安心してられない!

 どう見ても全裸にしか見えないポーズを披露した後に、淡いピンクのパンツを指差しながら「はいてますよ!」。この決めフレーズが流行語大賞にノミネートされるなど、股間を巧みに隠す芸風ながら、その売れっ子ぶりはもはや隠しきれないモノがある。

 所属する吉本興業の関係者もホクホク顔だ。

「安村が絶好調なのは間違いありません。15年3月に放映された『ぐるぐるナインティナイン』のネタ見せコーナーで話題を攫うと、バラエティ番組や営業のオファーが殺到しました。12月は休みもゼロで、毎日7~8本の仕事を分刻みでこなしている。いま吉本で最も多忙な芸人の1人です」

 さらに、コンビを組んでいた14年までの月収は数万円だったが、ピン芸人となった現在は「100万円を優に超えている」(同)。

 そんな安村が11月末に発売したのが、ほぼ全ページに亘ってあられもない姿を晒す初写真集。177センチ・90キロのグラマー過ぎる肢体を余すところなく堪能できる、一部の好事家もといファン垂涎の代物だ。

 発売元の竹書房によれば“初版は1万5000部”で、グラビアアイドルの写真集と比べても破格の数字なのは間違いない。しかし、

「期待していたんですが、正直、売れ行きは全く明るくないですね……」

 大手書店チェーンの幹部はパンツではなく、落胆の言葉を“はく”のだった。

■パンツは好調

「各店舗とも1~2割程度しか売れていません。芸能人のエッセイやフォトブックは何よりも出足が重要で、発売から2週間までが勝負だと言われている。ここから巻き返すのは至難の業ですし、重版はかなり難しいと思います」

 どれだけ年末のバラエティ特番に“露出”しても、年明けには返品の山かもしれないという。裸芸の身には堪えるお寒い状況である。

 写真集の低迷をきっかけに“一発屋”の烙印を押されてしまうのか。そんな不安が過(よぎ)るなか、

「安心してください!」

 と言うのは、お笑い評論家のラリー遠田氏だ。

「安村さんのネタはリズムに合わせた動きが身上なので、動画で観たほうが面白く、写真集では魅力が半減してしまう。ただ、15年にブレイクした他の芸人と比べても明らかに息が長いと思います」

 確かに、写真集はともかく“公認パンツ”を販売するドン・キホーテは、

「10月に全国展開を始めましたが、都内の数店舗では直後に完売しました。忘年会でのニーズも高く、いまも品薄状態です」(広報)

 と、好調な売れ行きをアピールする。ラリー氏が続けるには、

「女性や子供にも受け入れられるネタのキャッチーさは他に類を見ません。それに、安村さんはコンビ時代にNHK新人演芸大賞で大賞に輝いた実績の持ち主です。たとえ服を着ても、トークで生き残るだけの地力があります」

 芸歴15年で手にしたチャンスを物にするまでは、とにかく休むな!

「ワイド特集 敵もさる者 引っ掻く者」より

週刊新潮 2015年12月31日・2016年1月7日新年特大号掲載

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