ちゃっかり共同代表「片山虎之助」の虎視眈々

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「姫の虎退治」から、あれよあれよという間にたちあがった、「虎の勇姿」と言うべきか。

 12月13日、おおさか維新の会の片山虎之助参院議員(80)が、松井一郎大阪府知事(51)とともに共同代表に就任した。

「片山さんは分裂騒動の最中、総務会長として執行部に名を連ねていたにもかかわらず、いち早く『おおさか維新』への参加を表明しました。その論功行賞ともいえる人事」

 とは、政治部記者。

「若手ばかりの大阪組に、総務大臣の経験もあるベテランの片山さんが入ったことで、重みが出ましたからね。2007年の参院選に自民党の岡山選挙区から出馬し、民主党の姫井由美子さんに敗れてから、たちあがれ日本、太陽の党、維新の党と渡り歩き、ついには代表の座まで射止めてしまうのですから、さすがしぶとい」

 だが、御年80の片山氏は、現役の政治家としては最高齢。改選を迎える来年夏の参院選に向けて、その進退が注目されているのもまた、事実である。

 維新関係者によれば、

「実は片山さんは、『おおさか維新』に参加するに当たって、ある密約を交わしたんです。それは、来年夏の参院選に引き続き全国比例で出るだけでなく、次男の大介さんをも兵庫選挙区から出馬させるというもの。兵庫選挙区は先の選挙制度改革によって定数が1議席増える、いわばアンパイ」

 大介氏は慶応大学卒業後にNHKに入局し、社会部や金沢支局を経て、この数年はネットニュースを担当していたという。

「既にNHKを退局して選挙準備に入ったそうですから、片山家で2議席は確保したようなもの」(同)

 ちゃっかり「虎の子」の花道まで用意している。

週刊新潮 2015年12月24日号掲載

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