下半身の触れたお湯で上半身を穢してはいけない 明治天皇の入浴法
いつの間にか、入浴法の定番となった感のある半身浴。実は、天皇は大昔から半身浴を実践していた。『天皇陛下の私生活 1945年の昭和天皇』の著者、米窪明美さんが言う。
「天皇夫妻のプライベート空間(御内儀)では、あらゆる場面で清らかであることが尊ばれ、清(清浄)と次(不浄)がはっきりと区別されていました。そのルールでは、人間の上半身は清浄、下半身は不浄。ですから、下半身の触れたお湯で上半身を穢してはいけないのです」
だから湯船には少なめにお湯が張られ、半身浴の形式で入浴しているのだ。...