【「原節子」の後半生】浮かんでは消えた「小津安二郎」「三船敏郎」「マッカーサー」……プロデューサーとの逢引きをセット! 喫茶店ボーイの証言
「永遠の処女」なる呼称には、原節子本人も閉口していたに違いない。どれほど神格化したところで、彼女も生身の女。実際、ロマンスの噂は浮かんでは消えたし、そればかりか、ロマンスの告白者も、目撃者もいたのである。
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原節子の美貌について、小津安二郎が監督した『東京暮色』(1957年公開)で共演した女優の有馬稲子さん(83)は、「不世出」「空前絶後」と形容し、
「私が演じる妹が警察沙汰を起こして、姉である原さんが迎えにきたとき、帰りにマスクをかけていたんですが、西洋人のように鼻が高く、マスク姿がハッとするほど美しいんです」
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