福岡国際で再燃「川内優輝」vs「日本陸連」

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 男子の現役マラソンランナーで最も有名な川内優輝(28)――彼を日本陸連が嫌っている、というのもこれまた有名な話だ。

「陸連は、実業団で成り立っている。その実業団のランナーを、一介の市民ランナーに過ぎない川内が負かすんですから。“公務員ランナー”などと人気を博していても、陸連には目障りそのものなんです」

 と全国紙記者が解説する。

 2012年ロンドン五輪で代表から外れたのもそのためと囁かれている。当時は物議を醸したが、川内本人が異議を唱えなかったため、それ以上の大事には至らなかった。

 そして、その対応が評価されたのか、川内は翌13年モスクワ世界陸上、14年仁川アジア大会の代表に選出。ナショナルチーム(NT)に名を連ねるなど、両者は和解したかに見えた。

 しかし今年6月、川内がNT入りを辞退したことでバトルが再燃してしまった。

「NTの合宿で、真面目にメニューをこなしていたのは川内と今井正人(31)だけなんだとか。なので、他の連中を“ふがいない”“意識が低い”と公然と批判していました。NTとの同意書には“不用意な発言をしない”という一文もあったそうで、ビッグマウスの彼はそれも窮屈に感じたのではないでしょうか」(同)

 来る12月6日、最初のリオ五輪代表選考会の福岡国際が開催される。川内がエントリーしたこの一戦に、

「陸連はあるNTメンバーを“刺客”に差し向けたのです。ところが情けないことに、刺客が故障でドタキャン。他にめぼしい選手はおらず、川内の圧勝が確実視されています」(同)

 11月14日に埼玉で行われたトークショーで、川内のビッグマウスが炸裂した。

「福岡はNTゼロですよね。ふざけんなよって感じです。(NTを)辞めてよかった」

 目下のところ川内が独走。

週刊新潮 2015年12月10日号掲載

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