銀行業務参入はあるのか 40周年「ローソン」

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 ♪私がおばさんになっても~。コンビニ業界3位のローソンが、今年で創業40年を迎える。11月25日にはパレスホテル東京で40周年記念パーティーを開き、かつてCMに出演していた歌手の森高千里(46)がサプライズゲストで登場。出席したフランチャイズのオーナーたちを喜ばせた。

 森高の歌声に会場は盛り上がったものの、ホスト役の玉塚元一社長(53)は心の底から楽しめなかったのではないか。なぜなら、記念パーティーの5日前、新聞各紙にこんな見出しの記事が載ったからだ。

〈ローソン銀行参入検討〉

 その記事は、ローソンが三菱UFJフィナンシャル・グループと業務提携し、全国の約1万2000店舗にATMを設置するというもの。ローソン広報部に詳細を聞くと、

「弊社が発表したものではありませんし、現在、具体的な動きはございません」

 と報道を否定するが、経済誌の流通担当記者は自信を持ってこう語る。

「ローソンが、銀行業務に参入するのは間違いありません。8月の中間決算を見ると、ローソンの売上高は9929億円で、営業利益が344億円。一方、業界最大手のセブン‐イレブン・ジャパンのそれは2兆1663億円と、過去最高の1228億円。“王者”に迫るには、銀行業に参入して旨味のある手数料収入を稼ぐ必要がありますからね」

 目下、ローソンの店舗内にもATMが設置されているが、銀行に場所を貸しているだけなのだという。では、なぜ、頑なに銀行業務参入を否定するのか。

「それは金融庁や、提携先の三菱UFJとの最終的な詰めの段階ですっぱ抜かれたからでしょう」(同)

 銀行参入は、王者追撃への秘策。神経質になるのも無理はない。

週刊新潮 2015年12月10日号掲載

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