蛭子さんが語る「親友はいらない」そのワケとは
『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』(テレビ東京系列)でみせる奔放なキャラクターで大人気となった漫画家の蛭子能収さん。このところ『ひとりぼっちを笑うな』『蛭子能収のゆるゆる人生相談』『蛭子の論語』と本業の漫画ではなく活字本で大ヒットを連発している。その蛭子さんがついにオピニオン誌にまで進出だ。「新潮45 12月号」(11月18日発売)にて「そんなにいつも繋がっててどうするの」と題し、24時間スマホを抱え、SNSやLINEで繋がる風潮を、蛭子流の毒舌でたしなめている。
■親友はいらない
記事の中で蛭子さんは、SNSなどで密接に繋がる人間関係を「なんだか気の毒だなって思います」と揶揄している。「既読スルー」やTwitterの面倒さに触れ、そんなに一生懸命連絡を取り合わなくても電話で話せば、声のニュアンスで相手の気持ちもすぐわかる、と簡潔なコミュニケーションで十分だと語っている。
そして友人関係そのものについてもこう語る(以下《》内は同記事からの引用)。
《友達に期待し過ぎてるんじゃないのかな。おれは「親友」という言い方も好きじゃない。そう呼べる人もいない。むしろ、いないままでいいな。だって、相手が心の中でどう思ってるかなんて、わからないでしょう。勝手にライバル視されてるかもしれないし、無駄な喧嘩はしたくない。四六時中スマホで動向を知られるなんて、もってのほかですよ。つかず離れずの関係が一番だな。》
また同記事の中で、奥さんとのデートが面倒だった、との身も蓋もない告白や、蛭子さんの考える草食系や結婚しない男性たちについての考察も述べている。
もはや“何を言っても怒られない”聖人の域に達した感のある蛭子さんだが、記事の最後は「まあ、おれに言われたくないかもしれないけど。」と謙虚に締めている。