国会図書館をカモにできると思いついた「26歳社長」のご口上
世間知らずな相手に二束三文の商材を売りつけるチンケな詐欺とは訳が違う。コチラの青年社長がカモに選んだのは、あろうことか国会図書館。しかも、金を引っ張るネタはシリーズ百数十巻に及ぶ“大著”というから手が込んでいる。さで、渦中の社長に物語を醸した“ビジネス” について尋ねてみると――。
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ページを埋め尽くすギリシア文字やローマ字の羅列は、翻訳家にも解読不能だった。それもそのはず、
「あの本の内容に意味なんてありませんよ。パソコンのキーボードを即興で叩いただけですから」
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