健さんが「養女」を「チーム高倉」に“お披露目”した善光寺詣り
俳優・高倉健(享年83)の没後、その存在が明らかになった“元女優の養女”。今年で51歳になる彼女は、実父によると〈20歳で芸能界デビュー〉〈民謡歌手のアシスタントとして全国行脚〉〈山田太一氏など名脚本家のドラマにも出演〉といった経歴をもち、2度の離婚歴があるという。
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映画関係者によれば、
「健さんが、“家の仕事をしてくれる人を探している”と話していたのを記憶しています。で、あいだを取り持ったのは、両者と親しい鮨屋の大将だったかな。健さんに気に入られ、世田谷区瀬田の自宅に住みこむようになったんです」
やがて2人の立場は“変化”したが、対外的に彼女の存在は伏せられていた。
それが、健さんの24時間をサポートする「チーム高倉」に“お披露目”されたのは今から3年前のことだという。このチームを構成するのは、1年365日、健さんの話し相手となる理髪師だったり、幾台ものクルマの管理をするメカニックだったりと、全てを健さんに捧げてきた男たちである。
「彼女が現れたのは、健さんが大事にする年中行事のひとつ、『善光寺詣り』のとき。そこでの振る舞いを目にした誰もが“健さんが大切にしている人なんだな”と理解したのです」(先の映画関係者)
とはいうものの、それ以降、「チーム高倉」や長年可愛がられてきた小林稔侍らと健さんとのあいだに、距離ができ始める。
昨年11月12日に東京・代々幡(よよはた)斎場で営まれた葬儀は、健さんの妹である敏子さん(80)ら肉親は招かれず、東宝社長らと養女など少人数の“密葬”だった。「チーム高倉」の面々もまた、親族同様、密葬に列席することは叶わなかったのだ。
「特集 文化勲章受章者の旅立ちの秘密 没後1年で語られ始めた『高倉健』密葬の光景」