「河野洋平」が忠誠を誓う中国の暗部を公表した「河野太郎」国家公安委員長
サプライズに乏しかった先の内閣改造において、目玉と言えるえるのが、歯に衣着せぬ発言で知られる河野太郎・国家公安委員長(52)の初入閣だった。しかし、彼の父と言えば、河野洋平・元衆院議長。外交姿勢は、安倍首相とは水と油で、上司とパパとの間の「板挟み」が予想されるのである。
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洋平、太郎両氏で思い出されるのは生体肝移植
洋平、太郎両氏で思い出されるのは生体肝移植。肝硬変を患った父に息子が臓器を提供、命を救った「美談」の親子である。
その太郎氏が大臣となって1カ月。
〈ウイルスに「中国語」、河野氏明かす〉
そんな記事が新聞に載った。11月7日、沖縄県で行われたサイバー攻撃対策の国際会議で、大臣は講演し、
〈近年、日本への攻撃に使われたコンピューターは中国人の署名入りのもの。ウイルスから中国語のソースコードが発見された〉
と、中国の“暗部”を公表したというのである。
『見えない世界戦争―「サイバー戦」最新報告―』(新潮社刊)の著者、木村正人氏が言う。「中国の度重なるウイルス攻撃に対し、アメリカも熾烈なサイバー戦を戦い、これに参加しろ、と日本にも要求してきているのです。そのため、安倍官邸は事ある毎に中国のサイバーテロの脅威を国内外に向けて発信している。今回の発言もその一環でしょう」
■子どもの一言
しかし、洋平氏は、その中国ベッタリの姿勢であまりに知られた存在。ジャーナリストの山際澄夫氏の話。
「何より有名なのは、“台湾の土を踏まなかった自慢”。1994年、当時外務大臣だった彼が日中外相会談のためにバンコクに向かった際、台風のため、飛行機が台湾の空港に緊急着陸した。その際、河野氏は、台湾政府を認めていない中国共産党に配慮し、機内から一歩も外へ出ませんでした。おまけにバンコクで中国の外相に会うと、自らそのエピソードを披露、忠誠心をアピールしたのです」
行革担当、消費者担当大臣も兼務する
彼が「媚中派」と蔑まれる所以だが、政治家を引退してからもその姿勢は変わらない。たびたび訪中しては、安倍首相の批判を展開しているのは周知のとおり。これでは、その総理に仕える太郎氏は、肩身が狭いことこの上ないのだ。
「あの親子の意見が異なるのはままあることです」
と言うのは、全国紙の政治部デスクである。
「集団的自衛権の行使についても、洋平さんは反対、太郎さんは容認の立場。それを知ったお子さんから太郎さんは“お祖父ちゃんとパパは言っていることが違う!”と言われたとか。ただ、当選7回にして念願の大臣になれた太郎さんは、喜色満面。あの様子では、大臣の椅子を守るため、父の意見どころか、持論も封じ込めて官邸に従おうとするでしょうね」
当の太郎氏本人に聞くと、
「中国の件は、オレが入れると言って入れたんだよ。内閣の意向もへったくれもない。それに親父と意見が違うのもオレには関係ない。河野洋平には河野洋平の考え方があるし、それが中国とのパイプになっているからいいんじゃないですか。内閣に入っても、中ではオレは言いたいことを言い続ける。それが国の政策になるんだから嬉しいですよ」
と意気軒高。ならばどうかこの勢いで、「親父」が出した「河野談話」も撤回させてもらいたいものである。
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