[パリ同時多発テロ]89名の犠牲者が出た「コンサートホール」誌上中継

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 13日にフランス・パリで発生した同時多発テロでの死者数は、現時点で129人に上る。銃乱射や自爆テロの標的となった6カ所の現場のうち、89人という最多の犠牲者を出した「バタクラン劇場」では、どのような光景が繰り広げられたのか。

 パリ中心部に位置する同劇場にて、この日は、アメリカのロックバンド『イーグルス・オブ・デス・メタル』のコンサートが行われていた。1500名を収容する劇場は満員。犯行時に演奏されていた曲が『キス・ザ・デビル』なるタイトルだったのは、皮肉としか言いようがない。

 午後9時40分、カラシニコフ銃を手にした3人の“悪魔”たちは、劇場に乗り込むなり、1階席に向かって銃を掃射した。

画像出典:YouTube
ISIS reivindica masacre de París-ISIS attacks Paris

「アッラー・アクバル!(アラーは偉大なり)」

「オランドのせいだ! お前たちの大統領のせいだ! シリアなんかに介入するからだ!」

 激しいドラムの音と銃声が入り乱れ、状況が呑み込めない観客たち。男性客の1人は、2階席からその模様を目撃していた。

フランス史上、最悪のテロ事件

「階下で急に閃光が見えて発砲音が聞こえたんだ。演出か?と思ったけど硝煙の臭いがするのでよく見ると人がバタバタ倒れていて……」

 やがて駆け付けた交渉人と犯人との間で話し合いが始まったが、悲劇はそれで終わらず――。

 11月18日発売の「週刊新潮」では、バタクラン劇場がターゲットになった理由についても言及。その他、「東京で7カ所の同時多発テロなら警察は対処できるか?」「年末のヨーロッパ旅行はどこの国が比較的安全か?」など、イスラム国によるパリ襲撃を9ページに亘って大特集する。

週刊新潮 2015年11月26日雪待月増大号掲載

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