【マンション偽装】地盤データ取り寄せでわかった“山手線西側がカタい” 首都圏の地盤を点検した!

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 横浜から始まり、今や全国に拡大する「マンション偽装」問題。現在の住まいを再点検する時、まず知っておくべきは、杭を打ち込む「支持層」までの深さだ。首都圏の主な場所の地盤は、どうなっているのだろうか――。

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 まず前提として、“杭の長さは短いほうがいい”。マンション選びに関する著書を多数出している建築家の碓井民朗氏は、

「杭打ちに関していえば、20メートル以上深く打たなくてはいけない所はいちおう疑ってみたほうがいい」

 と言う。

「そもそも杭というのは上からかかる建物の重さには強いのですが、水平方向からの力には弱い。大きな地震で横揺れが来た場合、杭に“水平応力”が働き、途中でポッキリ折れてしまう可能性がある。それも、長ければ長いほど折れやすいのです」

問題のマンションの販売元「三井不動産レジデンシャル」本社

 これを踏まえて、東京・神奈川・埼玉・千葉の自治体が公表している地盤データをみてみると、支持層まで20メートル以上の深さがある場所が多いことに驚かされる【※数値は、「N値(地盤の固さ)=50」の地盤が「厚さ5メートル以上」ある場所(鉄道の駅周辺)の深度】。例えば、目黒は「26メートル」で、茗荷谷は「33メートル」。大宮は「50メートル」で、千葉の高級住宅街新浦安は実に「55メートル」という深さ……。

杭打ち偽装が発覚した横浜のマンション「パークシティLaLa横浜」

 反対に、武蔵野台地にあるJR立川駅周辺は、2メートル掘るだけで固い支持層が現れる。八王子も「4メートル」。大まかにいって、山手線から西側(JR中央線側)が地盤も固く支持層が地表に近い傾向があるようだ。

 11月5日発売の「週刊新潮」では、上記を含む63地区の数値を「地盤マップ」として紹介。10ページに亘って「杭打ち偽装が全国で感染爆発! 今から『自宅マンション』を点検できる完全ガイド」を大特集し、「杭打ちデータ」の取り寄せ方法や、今回の問題で名前の挙がる5社の「社長宅」の点検結果なども併せて掲載だ。

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「週刊新潮」2015年11月12号(11月5日発売)

【特集】今から「自宅マンション」を点検できる完全ガイド
「管理組合必読 一目瞭然の首都圏『地盤マップ』掲載!」より

デイリー新潮編集部

週刊新潮 2015年11月12日号掲載

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