体操新星「村上茉愛」の向こうにあの「池谷幸雄」

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 イギリス・グラスゴーで開催されている体操の世界選手権で、日本女子代表が3大会連続の五輪出場権を獲得した。

「大会前から負傷者が続出して、チームはボロボロの状態でした」

 と大手紙体操担当記者が明かす。

 その危機を救ったのが、村上茉愛(まい)(19)=日体大=である。

池谷幸雄

 実は彼女、“補欠の補欠”からの繰り上げ出場だった。ところが、

「予選の最初の演技となる跳馬を完璧に決めて、平均年齢18歳という若いチームの起爆剤に。終わってみれば、予選での総得点はチームトップ。穴埋めどころか牽引役となりました」(同)

 今大会で新星のように現れたかに思えるが、中学時代から全国に名を轟かせていた。中2の時、中3だった寺本明日香、すなわち現在の日本のエースを抑えて“中学生日本一”に輝いているのだ。

「小学校から池谷幸雄氏が主宰する体操教室に通い、当初は“池谷の秘蔵っ子”という触れ込みでテレビに出演したりしていました。ただ、池谷とは折り合いが悪かったらしく、途中から別のコーチが彼女を指導するようになり、“池谷色”は薄まりましたけどね」

 と体操関係者が囁く。

 成績は山あり谷あり。

「成長するにつれて、ふくよかな体形になっていき、そのせいか、腰痛などの故障が増え、ロンドン五輪も出場を逃してしまいました。今回補欠だったのも、4月の全日本選手権で怪我をしていたためです」(同)

 たしかに体操界では珍しいポッチャリさんである。

「もも回りも他選手の倍くらいありそう。もっとも、得意の床で繰り出される高度のあるジャンプは、その所産なんですが」(先の記者)

 本番リオでもムチムチジャンプで魅せろ!

週刊新潮 2015年11月5日号掲載

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