映画館で試写! 「仲代達矢」ドラマの迫力

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 なんと20年ぶりの時代劇主役、なのだそうだ。名優・仲代達矢(82)が演じるのは、部屋住みの厄介者として過ごす老下級武士・佐之助。身の回りの世話を焼く甥の娘が想いを寄せる若侍に、縁談の相手が果し合いを申し込んだと知り、佐之助は不自由な体をおして立ち上がる――。

“藤沢周平 新ドラマシリーズ”と銘打ち、CSの時代劇専門チャンネルとスカパー!、BSフジが組んで制作した4作品の第1弾が、この『果し合い』である。

 原作は『時雨のあと』(新潮文庫)所収の同名の短編。『北の国から』シリーズの杉田成道監督による、95分のスペシャルドラマだ。

「撮影中から“映画のような作品”とおっしゃっていた仲代さんの“大きいスクリーンで観てみたい”との一言で決まりました」(時代劇専門チャンネル)

 と、ドラマとしては異例の完成披露試写会が、約800名のファンを集めて10月8日に有楽町・丸の内ピカデリー1で行われた。

「舞台挨拶で仲代さん自ら“涙を流してしまいました”と言うほど高い完成度」(試写を観た関係者)

こんな時代劇、地上波じゃ無理?

 このドラマ、10月31日にBSスカパー!(スカパー!契約者は無料で視聴できる)で放送されるが、さらに異例なのが、

「ご覧になれない方のために、11月7日から1週間、東劇で限定公開します」(時代劇専門チャンネル)

 仲代の魅力たっぷりの演技。そしてラストの、これまた異例の82歳の殺陣……じっくりとお楽しみください!

週刊新潮 2015年10月29日号掲載

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