野球賭博の巨人「福田」は裏カジノでも莫大な借金を背負っていた!

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 黒い霧事件の再来となるのか。読売巨人軍の福田聡志投手(32)が、野球賭博に手を染めていたことが発覚し、球界は大混乱に陥った。しかし、実はそれだけに留まらず、彼は裏カジノにも出入りし、莫大な借金を背負っていたという。

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 読売新聞東京本社で、巨人軍の久保博球団社長らが緊急会見を開いたのは、10月5日のことだった。

 今年の8月初旬から9月初旬にかけて、福田投手が夏の高校野球や巨人戦を含むプロ野球、さらにはメジャーリーグの試合を対象に野球賭博を行っていた事実が明らかにされた。

 スポーツ紙記者が解説する。

「野球賭博に福田投手を引きずり込んだのは、同じ巨人軍の笠原将生投手から紹介されたという、税理士法人勤務を名乗る男性でした。もともと、笠原投手とは賭けマージャン仲間だというその男性が9月30日、川崎市にある二軍球場に現れ、“借金を取り立てに来た”と告げたために問題が発覚した。福田の負け分は百数十万円に上っていました」

 球団は翌10月1日には、弁護士に調査を依頼し、福田、笠原両投手の事情聴取の結果を日本野球機構(NPB)の熊崎勝彦コミッショナーに報告した。

「NPBによる調査は今年いっぱいをメドに行われますが、もし、46年前の黒い霧事件のように八百長行為があったと判明すれば永久追放、単なる野球賭博だった場合は条件付きながら、球界に留まることはできる。ただ、巨人としては、NPBの処分内容にかかわらず、野球賭博への関与を否定している笠原投手ともども、臭いものには蓋で、懲戒解雇にすると見られています」(同)

■大のギャンブル好き

 しかし、実は福田投手がのめり込んでいたのは、野球賭博だけではなかった。

 もう一方の当事者、笠原投手の知人が明かす。

「笠原から聞いた話では、福田は大のギャンブル好きで、パチンコ、マージャン、競馬など、色々なギャンブルに手を出していた。それだけではありません。暴力団関係者が運営する裏カジノにも嵌まり、何千万円という借金を抱えていたそうです。福田は二軍とはいえ、2400万円の年俸を貰っていた。百数十万円の負け分を払わなければ、いずれ大騒ぎになるのはわかっていたはず。ですが、裏カジノの借金が嵩み、払いたくても払えなかったのではないでしょうか」

 果たして、巨人軍を襲った野球賭博問題は、刑事事件にも発展するのか。

 元東京地検特捜部検事の郷原信郎弁護士によれば、

「賭博は、個人の犯罪ではなく、胴元や仲介者がいなければ成り立ちません。その分、警察としても広範囲に捜査をひろげなければならず、手間がかかるわけです。ですから、単に、一選手が引き起こしたというだけではなかなか警察が動くことはない。でも、球界全体が汚染されていたり、反社会的勢力の関与が認められれば、刑事事件になることも十分に考えられます」

 もはや、子供だましの言い訳では済まされない。

「ワイド特集 子供だましの代償」より

週刊新潮 2015年10月22日号掲載

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