五郎丸はいないもう一つの“W杯”英国大会

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 日本が3勝し、快挙を称えられたラグビーW杯。同じ英国で、実はもうひとつの国際大会が開催されている。

 その名は、国際防衛ラグビー競技会。日本語にすると何ぞやと感じるが、要は軍人によるラグビーW杯だ。

「前回2011年のW杯に合わせて、ニュージーランドとオーストラリアで9カ国12チームによって初めて開催され、英国陸軍が優勝しました。今回は10カ国から12チームが参加しています」(英国在住の記者)

 我らが自衛隊は初参戦。英国の陸海空軍、フランス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、フィジー、南アフリカ、トンガ、ジョージアと、W杯と変わらぬ強豪国が集まっている。

 日本の予選は、英国海軍、フィジー、ニュージーランドと同組。主催は英国軍とあって、日本が戦う舞台は軍港ポーツマス、とものものしい。

 宮城県にある陸上自衛隊の船岡駐屯地(第2施設団)の14名、習志野駐屯地(第1空挺団)の14名を中心に、海上自衛隊の下総航空基地、体育学校、防衛医科大学校、統合幕僚監部からの猛者を加えた36名が送られた。

「船岡駐屯地のラグビー部は1969年に創部され、自衛隊内で最強。習志野も互角で、ともに社会人リーグで好成績を残しています。中谷防衛相は防衛大学校時代はラグビー部員で、出発前の激励に力がこもっていました」(防衛担当記者)

 で、肝心の試合はというと、10月8日の初戦は55対5でニュージーランドに完敗。12日の第2戦はフィジーに78対3で叩きのめされた。

「W杯の余波で、こちらも予想以上に注目されています。ニュージーランド戦の前半は17対5と小差でオッと思わせたのですが」(同)

 日本は15日に英国海軍と戦う。決勝は29日である。

週刊新潮 2015年10月22日号掲載

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