がんに打ち克った「ピーコ」の後半生

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 タレントでファッション評論家でもあるピーコさん(70)も、がんを患ったことで、「生かされた命」という意識が高まったようだ。

 ピーコさんの左目に、「マリグナント・メラノーマ」というがんが見つかったのは1989年、44歳のときだった。

 原稿用紙の横の罫線が跳ねたように見え、物が実際より小さく映るのが気になった。それにしても30万人に1人の割合という希少ながんである。そう簡単に病名は特定されない。

 まず、7月にかかった眼科は「結膜炎と老眼と乱視」だと言う。...

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