35周年「松田聖子」CDの“お笑い”大攻勢

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「大切な曲が出来まして、この曲も一生懸命歌って参りますので、皆様応援どうぞ宜しくお願い致します」

 10月11日、この日3回行われたファンクラブイベントで満面の笑みを見せたのは松田聖子(53)。およそ6000人に新曲を披露した。

作詞活動45周年の松本隆、作曲にユーミン(呉田軽穂名義)というアイドル全盛期のコンビを起用した力の入った新曲

「28日に発売される『永遠のもっと果てまで』ですね。デビュー35周年記念と銘打たれ、作詞活動45周年の松本隆、作曲にユーミン(呉田軽穂名義)というアイドル全盛期のコンビを起用した力の入った新曲。31年ぶりの組合せと言いますから、話題にはなるでしょうけど、CDが不振の今、どれだけ売れますかね」

 と首をかしげるのは音楽評論家の富澤一誠氏だ。

 だが満を持しての第81弾シングル。CDだって通常盤(1296円)に加えて、DVD付き(1728円)、特製ジャケット付き(1620円)があり、直筆サイン入りポスターが当たる応募券まで付いている。AKB商法と見紛うばかりだが、そこは35年のベテランアイドル、カセットテープ(1080円)も発売するという念の入れ様。

 さらに10月31日公開のハリウッド映画『PAN ネバーランド、夢の始まり』の日本語吹き替え版の主題歌にも決定。愛娘・神田沙也加が声優をこなす『GAMBA ガンバと仲間たち』(10月10日公開)とニアミスすることもお構いなし。アイドル評論家の堀越日出夫氏は、

「なりふり構わぬ様は、もう笑うしかない。シングルのもう1曲には、きゃりーぱみゅぱみゅやPerfumeで知られる中田ヤスタカをアレンジに起用しているので、新旧取り混ぜた大攻勢です。これだけやったら失敗出来ません。どうせなら聖子ちゃんカットも復活すればいいのに」

 それなら見たい!

週刊新潮 2015年10月22日号掲載

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