人員は増えても予算は変わらず「秋篠宮佳子さま」のお小遣い帳残高

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 さきごろ各省庁は、来年度予算の歳出概算要求書を財務省に提出した。皇室をお支えする宮内庁もまた、例年通り方針を打ち出したのだが、とはいえ飛躍的に懐が潤うわけもなく……。だから、今をときめくプリンセスも意外なご苦労をなさっているというのだ。

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予算は19年間変わらず

 さる8月31日。宮内庁の2階では、皇室経済を統括する経済主管と秘書課長が、揃って各社の皇室担当記者と向き合っていた。

「概算要求の内容に関するレクがありました。予算では、両陛下と皇太子ご一家の御手元金となる『内廷費』、そして各宮家に支出される『皇族費』が据え置きとなりましたが、人員で注目すべき“変化”があったのです」(出席した記者)

 それは、長官官房に2名置かれている幹部ポストの「参事官」を、さらに1人増やすというものだった。

「『各宮家をお支えする上で、高度な判断が必要な業務が増えた』ため、増設の3人目を『宮家担当とする』といった説明がありました。もっとも実際には、慢性の人手不足が続く秋篠宮家のサポートが主たる業務となるのは明白です」(同)

 秋篠宮家を切り盛りする紀子妃は、かねてより予算と人員の圧倒的不足を嘆かれてきた。そうしたお声は、徐々に届きつつあるようで、

「4月には、宮邸の事務方トップである宮務官に、総務省のキャリア官僚が赴任しました。まだ50歳で、明らかに『悠仁さまの時代』を見越しての配置であることが窺えます」(同)

 宮内庁の“本気度”が伝わってくるような人事だ。

■普段のご公務は…

 一方、予算は前述の通り変化なし。皇室ジャーナリストの山下晋司氏が言う。

「内廷費や皇族費は皇室経済法とその施行法で定められており、国会で改正しない限り変えられません。前者は3億2400万円。後者は、独立の生計を営む親王には3050万円支給とされており、この額は1996年の改正を最後に変わっていないのです」

 両陛下と東宮ご一家の「共有のお財布」である内廷費に対し、5人家族の秋篠宮家に支払われる皇族費は合計6710万円。

「宮家とはいえ、皇位継承権を有する男性皇族が2人もいらっしゃるのですから、やはり実情に見合わない額と言わざるを得ません」(同)

 そのしわ寄せば、お子さま方にもやって来る。6710万円のうち、佳子さまの分の支給額は915万円なのだが、

「全額一括でご当主の殿下に支給されるので、そこからご家庭で“お小遣い”として渡される形になります。佳子内親王殿下の場合、オーダーメイドの晩餐会のドレスや、陵墓ご参拝時のロングコートなどは宮内庁が経理する『宮廷費』で賄えますが、日常お召しになるスーツなどは皇族費から捻出せねばなりません」(同)

 それらを含めても、

「お小遣いは月10万円にもはるかに届かないはず」(宮内庁関係者)

 というのだ。

「佳子さまは、お洒落への観察力とセンスが非常におありだと思いますが……」

 とは、ファッション評論家の堀江瑠璃子氏。

「ご公務でのお召し物は地味で、決して高価ではありません。OLが着るような既製服ばかりで、かえって親近感を持たれるのではないでしょうか。ハンドバッグはお姉様の眞子さまと使い回しされており、アクセサリーはいつも真珠のネックレス。このあたり、お小遣いが回らず節約なさっているのかな、と拝察されます」

 その「残高」は、あるいは同年代の女性と似たり寄ったりかも知れないのだ。

【特集】「ごくごく個人的自衛権の問題」より

週刊新潮 2015年9月24日菊咲月増大号掲載

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