「SEALDs」国会デモの経歴は就活に不利か有利か?
〈デモに行くと就職できない〉――という声がネット上には溢れているのだとか。そんなことを心配しながらではシュプレヒコールにも力が入らないだろうが、“ホリエモン”こと堀江貴文氏はツイッター上で、
〈安保反対デモに行ってる事カミングアウトしたら私は採用しませんよ。仕事出来ないと思うから〉
と断言。デモ参加歴が「就活」に影響を及ぼす、という説を補強する役割を果たしたのだった。しかし、危機管理コンサルタントの田中辰巳氏はホリエモンとは全く違う意見で、
「デモに参加したことで就活に不利になるということはありません。企業側は気にしていませんよ」
と、こう話す。
「企業側には、今回のデモに参加している学生たちがものすごい強い思想を持っているという認識がない。ネットで誘われて、イベントに参加している人たち、といった程度の認識です。今回のデモには60年、70年安保の時のような過激さもありませんからね」
一方、就活事情に詳しいジャーナリストの森健氏は、
「デモには、学生に混じって共産党系や旧社会党系の労働組合が参加している。『SEALDs』の学生たちは“自分たちは特定の政党や組織とは関係ない”と主張していますが、労組と一緒に行動しているのは事実。労組が強い企業には嫌がられる可能性があります。入社後、労組に入って活動されると厄介ですから」
面接時、企業側が学生の思想信条にストレートに触れるのは難しいが、
「最近は選考が進んでくると、採用担当者が受験者のフェイスブックをチェックするところも多い。で、“国会前で燃えた”といった記述を見つけると、面接時に遠回しにそれについて質問するのです。アメリカでは数年前から、問題記述や写真を就活前に削除するフェイスブッククレンジングが流行っていますが、そのうち日本にも持ち込まれるでしょうね」(同)
そもそも、そうした足跡をフェイスブックなどに残さなければ、ファッションとしてのデモにかぶれた「過去」は、そう簡単には発覚するまい。
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