中国人ビジネスマンと日本人ビジネスマンのお金に対する考え方がいかに違うか。『チャイナハラスメント 中国にむしられる日本企業』の著者、松原邦久氏は、その一端をカラオケバーでの振る舞いの差から説明している。
あるとき松原氏は、中国人の友人に連れられて中国人が集う高級カラオケバーに足を運んだ。入り口で最初のビックリが待っていた。歓迎の挨拶は、ママさんが上着をはだけて「ナマ乳」でする顧客へのハグなのだ。
ビックリはさらに続く。中国の高級カラオケバーでは客の横に女性がつくのが一般的だが、このカラオケバーでは、顧客が女性を指名すると、指名された女性はスカートをたくしあげ、下着を膝まで下ろして顧客の前でくるりと一回転するのだ。...
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「撤退するならカネをくれ」 チャイナハラスメントの恐ろしすぎる実態(3)
ビジネスの環境が劣悪だと判明したら、さっさと撤退すればよい。先進国において常識的な経済の論理で考えれば、当然そうなる。しかし、政治の論理が経済の論理に優先する中国では、撤退するのもそう簡単ではない。
『チャイナハラスメント 中国にむしられる日本企業』の著者、松原邦久氏によると、外国企業の中国からの撤退がスムースにいかないのには4つほど理由がある。
第一には、企業が撤退するのには認可機関の承認が必要であることだ。要するに、共産党が認めなければ、事業が赤字でも撤退することすらできない。...
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