つんく♂ がん治療について語る「自分の感覚を信じるべき」
「自分の感覚」より「医師の判断」?
《たとえ医師や専門家の意見が「大丈夫」だったとしても、もっと自分の直観や本能と真剣に向き合っていたら、何を置いても一刻も早く生検をするという方法を選んでいただろうと思う。なのに、僕はこの大事な局面で、「自分自身の感覚」よりも「医師の判断」を信じてしまった。》
つんく♂さんはその後、三か月以上経った2014年2月に病院で生体検査を受け、喉頭がんがみつかる。
寛解を発表したものの
つんく♂さんは喉頭がんに対し、放射線治療を行った。治療は進み数カ月が経つもなかなか喉の調子はよくならない。8月にはいりどうしてもおかしいと思ったつんく♂さんはもう一度生体検査を願い出る。医師の答えは――。
《「がん細胞はみあたりませんでした。良かったですね」結果を聞いた僕は、とても嬉しかった。(中略)僕は心配性すぎたのだ。》
そして九月半ば、つんく♂さんは医師のお墨付きをもらい、がん細胞の死滅を意味する「完全寛解」を宣言した。ところが周りからは祝福されるものの、喉の調子は一向に改善しない。呼吸はしづらく、仰向けに寝ると声帯が圧迫される感じがして苦しい。もしがんが消えきらず、また大きくなってきていたら、全てつじつまは合うと考えたつんく♂さんは、再度生検を願い出た。
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