枝切り鋏で局部切除から96時間で仕事場にきた「国際弁護士」の治癒

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 うだるような暑さが続いたお盆の最中、世の男性諸氏の心胆を寒からしめる事件は起きた。国際弁護士の股間は“枝切り鋏”の餌食となり、あろうことか“彼自身”は水洗トイレに流されてしまう。だが、それからわずか96時間後、受難の人は気丈にも職場への復帰を果たしたという――。

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国際弁護士の股間は“枝切り鋏”の餌食となり、あろうことか“彼自身”は水洗トイレに流されてしまう。

 弁護士事務所の職員が声を潜めて語るには、

「お盆休み明けに、普段通り出社しているあの人の姿を見た時はさすがに目を疑いましたよ。何しろ、つい数日前にあんな事件があったわけですから……」

 8月13日午前7時過ぎ、件(くだん)の男性弁護士(42)は、港区虎ノ門のビル4階にある、勤務先の弁護士事務所で一組の男女と向き合っていた。相手は慶大法科大学院に通う小番一騎(こつがいいっき)(24)と、その妻である。社会部記者が言う。

「小番の妻はこの弁護士の秘書でしたが、そのうち男女の関係に発展してしまったようです。それが夫の知るところとなって話し合いがもたれた。ただ、元プロボクサーの小番は席に着いたのも束の間、弁護士の顔面を殴りつけてノックアウト。彼のズボンを脱がすと、持参した得物で凶行に及んだ。サオを切り落としただけでなく、フクロにも手を掛けている」

 一方、共用トイレに投げ捨てられた、彼の“モノ”は未だ行方不明のままだ。

「捜査員がトイレを封鎖して捜索に当たりましたが、すでに下水道へと流れ出た可能性が高い」(同)

■見た目は元気

 ニューヨーク州の弁護士資格を取得し、倒産案件の専門家として将来を嘱望されていたエリート弁護士が、心身に被ったダメージは計り知れない。岡山大学病院ジェンダーセンターの難波祐三郎教授によれば、

「今回のようなケースでは、切断面から出血するのを防ぐため、余ったペニスの皮で傷口を覆う断端形成手術を施します。1週間で退院は可能ですが、外傷より精神的なショックが大きいと思われる。“男性のシンボル”を失った喪失感と、事件の状況がフラッシュバックしてしまい入院期間も長引くでしょう」

 だが、そんな専門家の心配をヨソに、彼は事件から4日後には奇跡的な復活を遂げていたのだ。

「あれだけの被害に遭ったのに変わった様子はない。本人に話し掛けるのは遠慮しましたが、見た目には元気そうでした」(先の職員)

 とはいえ、彼の体に多大なる変化が生じたのは事実。

 その元凶であり、傷害容疑で逮捕された小番の今後について、元東京高検検事の牧野忠弁護士は、

「元プロボクサーが素手で殴れば凶器使用と同じですから、5年の実刑は避けられないでしょう。ただ、被害者が雇用主という立場を利用して、彼の妻に関係を強いたとなれば情状酌量の余地はある。当然ながら、弁護士は一般人以上の倫理観が求められますから」

 公判で“悪夢”と向き合えるほど、被害者の心身が治癒していればよいが……。

「ワイド特集 祇園精舎の鐘の声」より

週刊新潮 2015年9月10日号掲載

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