専門家に聞く「熱中症」「夏バテ」を防ぐ最新常識 「“縁側にたらい”は雰囲気だけ」

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■熱中症を防ぐには

「血流が多い部分を冷やすと効果的ですから、太い動脈が通っている首や腋の下を冷やすのがよい」

 と、『河村循環器病クリニック』の河村剛史院長が次のように説明する。

「そこで冷えた血液が全身を巡っていくので、比較的短時間で涼しくなるでしょう。逆に、冷やす甲斐がないのが、血液が行き届いていない足や手、皮膚などの末梢部分。テレビなどで、縁側に座って氷水を張った盥(たらい)に両足を突っ込んで涼むシーンがありますが、あれは“雰囲気”だけですよ」

 一方でおでこは末梢部分ではあるが、

「意味がないとまでは言えません。脳がすぐ裏にあり、血液が重点的に集まりますから。でも、首をぐるっと冷たいタオルで巻く方が面積的にも広く、ベターです」

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