七回忌で実弟の告白! 「姉、大原麗子は高倉健に恋していた!」

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「誰にも言っちゃだめ」

 以後、8回を数える高倉健と大原の共演は、65年公開の映画『網走番外地 北海篇』が最初だった。34歳の健さんに対して大原は当時19歳。前年にNHKのテレビドラマ『幸福試験』でデビューしたばかりの、ほとんど無名の存在だった。

 先の『網走番外地 北海篇』に出演し、その後も2人と交友を続けた六本木のゲイバー『吉野』の元オーナーママ、吉野寿雄氏が撮影中の様子を振り返る。

「64年の12月に北海道の士別で撮影が始まって、借り切った旅館の一番大きな部屋で健さんが寝泊まりしていた。音楽好きの健さんは東京からレコードプレーヤーを運び込んでいて、麗子は毎晩、私を誘って健さんの部屋に行きたがった。お酒もそこそこに3人で深夜2~3時までゴーゴーを踊りましたよ。彼女は健さんに懐いていた。大スターへの憧れと言うよりも、淡い恋心みたいな感情を抱いていたんだと思うわね」

 大原の遺品を整理した政光氏は、新聞や雑誌の記事を切り抜いた5冊のスクラップブックを発見した。

「最初の夫の渡瀬恒彦さんと、2番目の森さんのものが2冊ずつ、残りの1冊は健さんに関するものでした。2度目の離婚後、姉は私に“誰にも言っちゃだめよ”と、健さんへの好意を暗に認めたことがありました。心の奥底では、ずっと健さんと一緒になりたかったんだと思います」(政光氏)

 一方の高倉健は終生、大原を妹のように可愛がり、2人の関係が恋愛に発展した形跡はない。大原の死後、政光氏の元には桐の箱に入った線香が届き、ほどなく健さんが大原の墓前で手を合わせる姿も見られたという。

 大原の自宅は企業経営者が買い取ることが決まり、この秋には引き渡しの予定。ほどなく改築が始まる――。

週刊新潮 2015年8月13・20日夏季特大号掲載

「ワイド特集 女たちは荒野をめざす」より

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