まだ甲子園予選なのに早実に記者が殺到する大器「清宮ジュニア」
関東地方の梅雨明けと時を同じくして、弱冠16歳の“怪物クン”にとって初めての夏が幕を開けた。球場に詰め掛けた報道陣は、実に26社90人と、高校野球の地区予選とは思えない破格の扱いである。プロ球団のスカウトも目を光らせる、“大器”清宮幸太郎クンを巡るフィーバーは過熱の一途を辿っているのだ。
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大物ルーキーを擁する早稲田実業高校の初戦が行われたのは、台風一過の7月18日。午前9時の試合開始にもかかわらず、内野スタンドは3500人を超える観衆で埋め尽くされ、終盤には立ち見客が出る盛況ぶりだった。...