「イケメン弁護士」立候補に猛反発する「猪口邦子」参院議員来夏の備え
安倍政権が安保法案を力ずくで成立させた場合、最も影響を受けるのは誰か? 答えは、来年の7月に選挙を控える自民党の参院議員たちである。とりわけ、猪口邦子議員(63)は、身内から同じ選挙区にイケメン弁護士を擁立され、猛反発。改選組では、最も危機感が強いのだ。
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自民党は、来年の参院選で単独過半数の回復を狙っている。そのため千葉県選挙区(改選数3)では、現職の猪口議員に加え、新たに弁護士の元榮(もとえ)太一郎氏(39)を擁立することを決めた。
「彼は、弁護士と依頼人を結ぶウェブサイト『弁護士ドットコム』の社長をつとめるやり手です。イケメンでテレビのコメンテーターもやっている。浮動票も取れる候補者として期待されています」(政治記者)
元榮氏の名前が出たのは、4月末から5月初めにかけて。6月13日には、あっという間に擁立が決まった。県議の間には、“党本部のやり方が強引過ぎる”との声も出ているという。だが、県議以上に反発する人がいた。猪口議員である。
自民党担当記者が言う。
「党執行部に対し、“2人目を立てるべきではない”と直談判しています。時折、得意の英語を交え、立て板に水の如く捲(まく)し立てた。執行部の人たちも、かなり困惑したようです」
猪口議員が説明する。
「執行部に対し意見をしたのは、そもそも千葉県選挙区には、元みんなの党の水野賢一さん(無所属)もいらっしゃる。彼は元々自民党ですから保守系です。そこに、もう1人立てば、保守系が3人になる。それはまずいと考えたからです」
■“何様のつもりだ”
前回、2013年の選挙では、自民党の公認候補が2人とも当選している。
「自民、民主、そして水野さんのような第三極。この第三極があるかないかで、改選期によって風景が全く違う。このdetailsが大事。“細部に真実はやどる”ということなんです。まあ、これは外交交渉でもよく言ったことなんだけれども、念のため、そのdetailsを党にお伝えしたのよ」
あとは全身全霊をかけて戦い抜く決意だという。
「私の心構えは、『誰でもできることを誰もできない水準の努力をもってやり抜く』です。具体的に言うと、駅頭には頻繁に立ってます。参院議員が駅でビラ配りをしているなんて見たことないと言われます。市川市から千葉市の間にある約30の駅に番号を付け、それぞれの駅の乗降客の様子、ビラの受け取られ方などを全てメモし、パソコンでデータ化しています」
地元の会合にも、案内があれば必ず行くという。
「与えられたチャンスをMAXに生かすのが大切なのです。私も大臣を経験して分かりましたが、政策とは答弁を通して決定されるものなのです。だから県議会の傍聴もやってます」
と、自慢げに語るのであった。ただし、自民党県議からこんな声も出ている。
「確かに、彼女は熱心に地元活動をやってますが、会合では自分の話だけして席についてしまう。我々の名前を出して“いつもお世話になってます”とみんなの前で持ち上げてくれればよさそうなものだけどね。陰では、“何様のつもりだ”と言う人もいますよ」
当選すれば、再び大臣ポストが見えてくる。
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