「朴槿恵」大統領に「90%の満足」を与えた「世界遺産」日本の失態
バカ正直、バカ丁寧。何事も度が過ぎるのはよろしくない。とりわけ、国のメンツがかかり、互いに引くに引けない外交の場では、誠実さが必ずしも功を奏しないことは常識であろう。相手が「あの国」であれば、なおさらだ……。明治産業革命遺産の世界文化遺産登録を巡り、土壇場で激しい鍔迫(つばぜ)り合いを演じた日韓両国。この混乱をもたらした一つの要因は、日本の外務省の失態にあった。
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「韓国のスマイル0円外交にやられた」
世界文化遺産登録に“影”が差し始めた7月初旬、ある官邸スタッフはこう吐き捨てていた――。...