祭りが終わって「なでしこジャパン」生涯賃金のMVPは誰なのか
初優勝した前回W杯の快進撃は色褪せず、サッカー日本女子代表「なでしこジャパン」はあれよという間に決勝戦にコマを進めた。残念ながら米国に敗れて2連覇はならなかったが、選手たちの評価はピッチの外でも高まる一方。4年に1度のお祭りを経て、これから最も稼ぎが見込まれる生涯賃金の“MVP”を獲得するのはいったい誰か。
「今大会は、賞金総額が前回より5割もアップして1500万ドル(約18・5億円)に増額されました」
とはスポーツ紙記者。
「準優勝の日本には140万ドル(約1億7000万円)が支払われます。前回の優勝賞金は100万ドル(約8000万円=当時)で、選手には650万円が支給されました。それに倣えば、今回は1人当たりの取り分は910万円になります」
世界2位の功績を考えれば妥当な金額。が、差が出て来るのはこれからである。
「初優勝した4年前は、キャプテンの澤穂希選手(36)にCMオファーが殺到しました。ギャラは単体で3000万円、チームメイトとの共演で1000万円でした。彼女はCMだけで、1億8000万円を稼いだことになります。今後、現役を引退すれば講演依頼が殺到するでしょう。1回200万円は堅いですから、年に20回こなせばそれだけで4000万円です」
澤は昨年も2社のCMに起用されており、年収が1億円を超えたとされる。そんな彼女に代わる、新CM女王候補はFW岩渕真奈(22)だとサッカー記者たちは口を揃える。
「準々決勝のオーストラリア戦で決勝点を挙げて、一躍脚光を浴びました。身長155センチと小柄ですが、チームで一、二を争う美形です。ブレイクは必至で、早くも若い女性向けの菓子類やアイスクリーム、或いはリップクリームのCMが噂されています。ギャラは1本1000万~1500万円と見られ、チーム最多の5社くらいからオファーが来そう。稼ぎは7000万円は下らないでしょう」
■元気なキャラ
決勝戦で唯一得点を挙げて米国に一矢報いた、FW大儀見優季(27)も評価が急上昇中だ。
「既婚者なので若い奥様向けのキッチン用品や洗剤、家電などが合いそうです。出産はまだですが、今後はベビー用品もOKでしょう。最後のシュートで知名度もアップして、1本当たり1000万は下りません。稼ぎは3000万~4000万円というところ」
一方、澤からキャプテンマークを引き継いだMF宮間あや(30)も注目株。サッカー専門誌記者によれば、
「攻守の司令塔という役目を果たしつつ、日本の9得点のうち2得点を叩き出しました。記者が投票で選ぶMVPでも3位に入賞しており、能力は世界が認めるところです。決して美形ではありませんが、元気なキャラを生かせるスポーツドリンクや弁当チェーンから依頼が来るかもしれません。最低でも1本2000万円でしょうから、4000万円以上は稼ぐでしょう」
加えて、活躍した選手には、出演料が50万円というスポーツバラエティ番組への出演依頼も舞い込むとか。
青空とピッチという天地の狭間で世界を相手に奮闘したなでしこたち。生涯賃金のMVPは、やはりベテラン・澤に落ち着きそうだ。