肉食系「中川郁子」代議士の不倫相手と「再デート」実況中継

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 妻子ある同僚議員との大胆な路チューをキャッチされ、針のむしろに座らされた農水政務官の中川郁子(ゆうこ)代議士(56)。危険な火遊びには懲りたかと思えば、2人は再び会っていた。しかも、自民党副幹事長が同席。2人の仲は与党、自民党に公認されたということか。

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 先月6日、帯広市で行われた自民党の北海道第11区支部の定期大会で、支部長の中川郁子女史は、

「軽率な行動で、心から反省しています」

 と改めて陳謝した。3月来、幾度となく同様の言葉を述べては頭を下げており、いい加減うんざりしそうなものだが、それをおくびにも出さないのは、郁子センセイの反省の意が、それだけ深いからだろうか。

「過ちがないことではなく、過ちを改めることを重んじよ」と言ったのは吉田松陰だが、数々の幕末の志士を育てた先達は、さすがにわかっていた。人聞、誰でも過ちは犯すが、二度と同じ過ちを犯さないように自分を律することができるのも、また人間である。

 ところで、農水大臣政務官でもある郁子女史が犯した「過ち」について、おさらいしておきたい。

 今年2月23日、早めに農水省を退出した郁子政務官は、中華料理店で会食後、ひとりで六本木ヒルズ方面に歩いていった。

 そこに満面に笑みを浮かべた門(かど)博文代議士(49)が近づくと、2人は並んで歩き出し、通行人がまばらになると体を寄せ合い、手をつなぎ、続いて指をからませた。そして、暗い路地に入るとディープキスを交わし、しばらくカフェですごしたあと、再び路上で唇をむさぼり合ったのだった。

 ちなみに、未亡人の郁子女史は、相手が独り身であれば、誰とキスをしようが道義的な責任は問われない。しかし、和歌山1区から出馬し、比例近畿ブロックで復活当選した門代議士には、妻と3人のお嬢さんがいる。唇を奪い合ってはいけない間柄だったのである。

 とは言っても、「過ちを改める」ことができるのが人間である。郁子女史もそういう意思があればこそ、路チュー騒ぎののち、

「門議員の奥さまやご家族、私を支援していただいている地元の皆さま方に、大変ご不快な思いをさせた」

 とコメントしたと思いたいが、そうだとすると、6月30日の彼女の行動は、どう読み解けばいいのか。

 この日、午後5時すぎにグレーのスーツ姿で黒塗りのクラウンに乗り込み、議員会館を発った郁子女史は、2つのホテルで会合を済ませ、7時すぎに世田谷区の自宅に到着。家の中に姿を消したが、30分もたたずに再び外出した。

 だが、彼女の印象はガラリと変わっている。Gジャンに白いシャツ、膝上10センチほどの茶色のミニスカート姿。なにかに“勝負”するかのような挑発的な出で立ちに改まっていたのだ。

 そして数百メートル歩いたのちにタクシーを拾い、5分もしないで下車。国道246号線沿いの居酒屋に入ってテーブル席に座った。

 5分ほどして黒いセンチュリーが到着し、スーツ姿の男性2人が降りた。そのうちの若いほうは、店内に郁子女史を認めると、「ヨッ」と手を挙げ、顔をほころばせた。その表情に既視感があるのは、男が門代議士だったからである。その前を歩く初老の男性は、江崎鐵磨代議士(71)。ここに集まった3人が所属する二階派の事務総長だ。

 郁子女史の正面に江崎氏、隣に門氏が座ると、その日に起きた、新幹線の車内で男が焼身自殺を図った事件について、あいさつがわりに意見を交換。それを皮切りに、日本酒の熱燗を酌み交わし、続いて焼酎のロックを飲みながら、2時間余りが過ぎていった。

■雨の中を傘もささず

“再デート”の中身をもう少し覗く前に、ここで郁子女史と門氏、それぞれの近況を報告しておきたい。

「中川さんは、4月末からは週末ごとに地元に帰ってきて、あいさつ回りを再開されています」

 と、郁子女史の後援会員のひとりが語る。

「ただ、週刊新潮の不倫報道の影響で、支部長の中川さんが統一地方選の応援に入れなかったことは、選挙区支部の総括でも、リーダーシップに欠けると厳しく評価された。そんな選挙もなんとか乗り切り、我々も気持ちを新たにしたところです。とはいえ、年内に予定されていた後援会の主催行事は、自粛することになっています。地元の後援会も反省し、浮ついた気持ちを引き締めているのです」

 そこに、2人が再び会っていたことを伝えると、

「後援会員や支援者は、その後も門さんと会われることなど、絶対にないと思っていました。同じ派閥なので、何十人もの会合で同席することはあっても、たった3人で食事し、お酒まで飲まれていたなんて……」

 と、ショックを隠せないし、地元の地方議員も、

「周りは中川先生が一生懸命反省していると思っていましたが、また門先生と食事をされていたとは、笑っちゃうしかないですね」

 そう呆れ果てる。一方、門氏の地元の関係者は、

「門議員のポスターは、和歌山市内からはずいぶんと減りました」

 と言って、続ける。

「和歌山2区選出の石田真敏議員は、選挙違反で1月に運動員らが逮捕されると、すぐに後援者や協力政党の公明党に謝罪しました。一方、門議員は統一地方選後、公明党本部に顔を出した際も、自身の不祥事には一切触れず、“あいつは終わりだな”という声が上がったそうです。どこまでも逃げ切ろうとする姿勢が有権者の怒りを買い、議員の質の低下が話題になるたびに、引き合いに出されます」

 そして、今回の逢瀬については、やはり、

「前回の騒動があったのに、本当に浅はか」

 と断じるのである。

 6月30日の、郁子女史の自宅にほど近い居酒屋に戻ろう。“望月先生”に女性を紹介する、という話になり、ストッキングもはいていない生足を大胆に組んだ郁子女史が「まじめなお付き合いを望んでいるようです」などと語ると、続いて調査捕鯨の話題に。捕鯨の存続を求める捕鯨議員連盟の一員である門議員の口から、「石炭やめてお金で補償したんだから、クジラやめて補償したらええねん。額で言ったらはした金」と、大胆な意見が飛び出す。

 ほかに話題は、中国人旅行者の増加、百田尚樹氏の発言、新聞の折込広告についてなどと、とりとめもなく郁子女史の服装さながらに、くだけた会合であることがうかがえた。

 そして、そろそろお開きかという頃合いで、江崎氏が男女2人に、このあとどうするのかと切り出したところ、さすがの門氏も、先輩のはなむけの下の密会はためらったか、うつむきながら「宿舎に帰ります」と即答。すると郁子女史は、拍子抜けしたように息を吐き、気まずい雰囲気に。それを拭うためか、さらにビールが3杯注文された。

 江崎氏がカードで支払いを済ませると、男2人はセンチュリーに乗り込み、郁子女史は歩き出した。雨の中を傘もささず、携帯電話を耳に当て、アンニュイな雰囲気を漂わせたまま、自宅までのおよそ1・5キロをゆっくりと歩いたのである。よほど悲しいことでもあったのだろうか。

■「チューしましょうか?」

 たしかに、郁子女史の周囲には、帯広市の自民党関係者によれば、

「不祥事の影響で、毎週、右翼団体が事務所前で“バッジを外せ”と街宣しているし、10月に迎える中川昭一さんの七回忌をどうするかも決まらず、そもそも、中川さんが次の総選挙で自民党の公認を得られるかもわかりません」

 と、“悲しいこと”が多いようだが、それが心配なら、門氏と会うようなリスクこそ避けるはずである。

 さて、再デートを門氏はどう説明するか。だが、本人に再三連絡しても、いっさい梨の礫(つぶて)で、文書で回答すると言った秘書も、土壇場で拒否する始末。さすがは“逃げ切ろうとする姿勢”が地元で怒りを買っている代議士である。やむをえず、門氏の妻にデートの写真を見せると、

「うちには思春期の娘が2人いて、前回のことですごく傷つきました。騒動も収まりかけていたので、そっとしておいてほしい」

 と懇願するが、騒動を再燃させ、そのうえ逃げ回っているのは、ほかならぬご主人なのである。

「2人がまた会っていたとは聞いていません。主人は誤解をされないように気をつけるべきなのはわかります。ただ、江崎先生にはお世話になっていて、先週も娘たちがお食事に誘ってもらったほど。先生に考えがあったのでしょう」

 妻は自分に言い聞かせるようにそう言うが、江崎氏は自民党の副幹事長でもある。ひょっとして、郁子女史と門氏の仲を党が公認したということなのか。

「2人は例の問題で次の選挙が難しいから、激励するために、私が呼びつけたんです。門さんのところは家庭が大騒動で、中川さんはお子さんとトラブルがあったうえに、右翼が選挙区を回るらしいのね」

 と江崎氏は語ったが、その数時間後には、

「国会議員を4、5人連れて行こうと思っとったけど、都合がつかず、出席した人だけ激励した。3人になったのは偶然。相談に乗ってやってなにが悪い?」

 と、言うことが変わっている。いずれにせよ、噂になった男女が会えば、選挙はいっそう厳しくなるのに、激励だと言って会わせるとは、支離滅裂である。前出の帯広の自民党関係者は、

「用があるなら、江崎さんの事務所で会うなりの方法があったはず」

 といぶかるが、自民党関係者によれば、

「中川さんに頼まれて2人を引き合わせたはず」

 だそうな。では、郁子女史はどう答えるか。例のクラウンで自宅に着いたところに、門氏との“デート”について問うと、まずは否定。写真を見せると、

「あーあのーっ、えーっと、これは江崎事務総長が、えー、いろいろご配慮いただいて、いや、そのー、派閥のこれからについて、あの、私、一度家に帰らせていただいてから、江崎先生から連絡があって、ちょっといろいろ相談があると。終わって、私はタクシーを拾ってそのまま帰りました」

 歩いて帰ったのに、なぜウソをつくのだろう。

「門先生とは、そもそもなんの関係もありません。お恥ずかしいことですが、酔っ払ってということです」

 と強弁するので、なんの関係もない男女は路上でキスなどしない、と告げると、目つきが急に厳しくなり、

「そうですか? チューしましょうか?」

 と言って記者の首に両手を回し、覆い被さってきたのである。そのシュールな光景を、居合わせた秘書官2人が茫然と眺めていた。

 彼女の肉食的行動の真意は知るよしもないが、欲望のままに動いて周りじゅうに迷惑をかけながら、再び会う男女も、会わせる男も、驕れる自民党の欠陥の一部であることは疑いない。

週刊新潮 2015年7月16日号 掲載

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