鳩山由紀夫サンが主催する「松野頼久代表」を祝う会

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 友と酒は古いほど良いと言うから、旧友と交わす杯はさぞ旨かろう。

 来る7月8日夜、東京・赤坂の高級中国料理店「赤坂璃宮」に、懐かしい顔ぶれが集う。鳩山由紀夫元総理に民主党の羽田雄一郎参院議員、維新の党の松野頼久代表に小沢鋭仁代議士。そう、かつての鳩山グループである。

「鳩山さんが、グループの中心メンバーだった二十数人に声をかけ、松野さんの代表就任を祝うんですよ」

 とは、民主党関係者。

「グループは2012年の総選挙での鳩山さんの引退を機に実質的に解散し、メンバーは民主や維新、日本を元気にする会、落選組などに散り散りになっていますが、形式上は『政権公約を実現する会』から『政権交代を実現する会』に名称を変えて存続している。毎年夏には懇親会を開いているのですが、今年は松野さんが代表に就任して間もないので、祝賀会を兼ねることになった。といっても鳩山さんのポケットマネーではなく、過去に集めた会費の残金で賄うそうですが」

 党内での求心力が乏しい松野サンが古巣での仲間に温かく迎えられるとは、何とも皮肉な話。

 政治部デスクも手厳しいことを言う。

「折しも、維新の初鹿明博代議士が、大阪都構想に反対していた共産党の志位和夫委員長と一緒に安保法制の反対集会に参加し、手を繋いで万歳している写真が『赤旗』に掲載されて問題になっている。その最中に『改革派保守政党をつくる』と豪語している松野代表自らが、リベラルにも程がある勝手な外交で国益を損ねている鳩山さんと仲良く会食するというのは、間が抜けていますよね」

 美酒に酔いしれる前に、今の仲間と親交を深めた方が良いのでは。

週刊新潮 2015年7月9日号 掲載

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