藤川球児にラブコール「岡田元監督」の魂胆

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 今やすっかり風物詩になってしまった感がある。

 6月16日、阪急阪神ホールディングスの株主総会が開かれ、球団創設80周年にもかかわらず勝率5割付近をうろうろしている阪神タイガースに対して、一般株主のファンたちが言いたい放題の発言を繰り出した。

「ある株主から“和田監督ははっきり言って駄目。来季は岡田(彰布・元監督)さんを監督にしてはどうか”という提案が出たのには笑いました」

 と在阪スポーツ紙デスク。

「1年契約の和田監督は、“優勝以外はクビ”が既定路線。そこで早くも“ポスト和田”の名前が取り沙汰されているわけですが、本命のアニキこと金本知憲氏を追う形で、岡田さんの復帰も有力視されています」

 別の株主からはこんな質問も出た。

「“補強は中村GMが判断されていると思うが、立ち位置はどうなっているのか?”と。13年ドラフトで地元・大阪桐蔭高の森友哉(現西武)を指名しなかったことが不満だったようですが、中村GMがいま最も恐れているのは、メジャー帰りで独立リーグ・高知に“男気”移籍した藤川球児(34)の動静ですよ。彼が高知で好成績を挙げたら、“なんで獲っておかんかったんや!”とファンやメディアから袋叩きに遭うことが必至ですから」(同)

 その藤川は20日、高知での日本復帰初登板を4回1失点と無難にまとめた。

「実は、藤川の存在が“ポスト和田”を左右しかねないんですよ」

 とはベテラン虎番記者。

「岡田氏は、自身が連載している週刊ベースボール誌上で、入団会見前に藤川から連絡が来たと明かし、監督時代の師弟関係を自慢げに披露している。“オレが監督になれば球児も呼べるで”と言わんばかりです」

 二人の縦縞ユニホーム、もう一度見てみたいような、見たくないような……。

週刊新潮 2015年7月2日号 掲載

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