昨年「大晦日」のピークから転がり落ちた「中森明菜」を案ずる父
歌姫は、このままフェードアウトに向かうのか。大晦日の紅白歌合戦に出演、さては復活かと見られていた中森明菜(49)が、なおも絶不調の淵にあるという。便りを待つのはファンのみならず、かれこれ20年も対面が叶わない父もまた……。
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「現在の彼女はメンタル面も含め、コンディションはどん底の状態といえます」
そう明かすのは、明菜の動静を知る芸能関係者である。というのも、
「昨年8月にオリジナルとカバーの2枚のベストアルバムを同時発売したところ、合計で25万枚を超す大ヒットになりました。これで本人は『自分はまだ求められている』と、にわかにハイテンションになり、そのまま紅白へとなだれ込むことができたのです」
早速、アルバム発売からライブやディナーショーの企画まで、次々と仕事が舞い込んできたという。が、
「数カ月間続いた好調も、紅白の時点がピークでした。1月21日に新曲『Rojo―Tierra―(ロホ―ティエラ―)』をリリース、その1週間後にはアルバム『歌姫4』を出したのですが、いずれも2万数千枚と大コケした。これで彼女は一気に落ち込み、再び塞ぎ込んでしまったのです」(同)
折しも来月、明菜は50歳の誕生日を迎える。そこで、
「コンサートやイベントなど、“記念企画”が水面下で練られてきました。明菜自身も『会場でファンの歓声を浴びれば回復する』と考えていますが、やはり気分の変動が大きく、見通しが立たないのが実情です」(同)
何しろ過去には、こんな“前例”もあった。
「99年7月には、ファンクラブ主催の形で、バースデーコンサートが予定され、2300万円のチケット代を集めておきながらドタキャン。数カ月たっても返金されない大騒動となりました」(ベテラン芸能記者)
■「1人だけ来ない」
芸能レポーターの石川敏男氏も、こう言うのだ。
「明菜は、昨年8月のアルバム発売前からファンクラブの会報などで復活をほのめかしてきました。5月末にもファンとの交流を望む直筆メッセージを寄せていますが、現状では“狼少年”状態。仮に今年1月のタイミングでファンの前に姿を見せていれば、売り上げは10倍にはなったはず。今も需要は十分あるのだから、まずは周囲の信頼を得ることが不可欠でしょう」
現在、公私にわたるパートナーとして5歳年下のマネジャーの存在が明らかになっているが、坂道から転げ落ちた歌姫の身を誰よりも案じているのは、父の明男さん(81)に他ならない。
「明菜と最後に会ったのは、お母さん(明菜の母の千恵子さん)が亡くなる少し前だから、もう20年になります。2年ほど前には母方の祖母も亡くなり、長女が明菜に連絡をしたんだけど繋がらずじまいでした」
今年1月、父の誕生日も、
「明菜のきょうだい、孫もみんな集まって祝ってくれましたが、1人だけ来なかった。リストカットのことなどで、帰って来にくいのかも知れませんが、あの子も50歳。家族なのだから、それは会いたいですよ。私は演歌が好きなのでよく分かりませんが、新曲も、熱心なファンの方がいつも家に送ってくれて……。そういう方のためにも、元気な姿を見せてほしいのです」
血は水よりも濃い。