後ろ盾の栄転で「とんねるず」非常事態

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 とんねるず、引退か!

 6月11日の「とんねるずのみなさんのおかげでした」(フジテレビ系)放送直後から、こんな情報がネット上を駆け巡ったのは、番組内で石橋貴明(53)が、自らの引き際を語ったからだ。

「業界でも話題になりましたよ。というのも、この日は特別な日でしたからね」

 とは他局プロデューサー。

 この日、フジで長年お笑い番組を手掛けてきた港浩一氏が、子会社である共同テレビ社長に栄転したのだ。

「とんねるずが後ろ盾を失った日なのです。絶不調のフジにとって無駄な出費は避けなければならない中、とんねるずは業界でも屈指の1番組800万~1000万円という破格の出演料。にもかかわらず視聴率は9・5%(11日)。後ろ盾を失い、打ち切りも近いと」

 しかも番組内では、森三中の黒沢かずこ(36)が、フジのスタッフと古参タレントとの馴れ合いへの不満を爆発させていたのだ。

〈タレントとディレクターの関係がず~っと続いていってさ、若い人は誰も入っていけないじゃないっ!〉

 とんねるずへの当てつけともとられかねない台詞に、石橋はなだめに入る。

〈今、フジテレビは大変な状況になってきているんで、(中略)フジに元気になってもらうよう、黒沢さんと番組を企画しよう〉

 本末転倒な気もするが、

「いや、とんねるずの後ろ盾はもう1人いる。彼らが番組を勝ち取るため直訴に及んだ当時の編成局長、日枝久会長ですよ」(関係者)

 新番組が決まったら、会長さんのおかげでした。

週刊新潮 2015年6月25日風待月増大号 掲載

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