泥酔で醜態! 民主党「後藤祐一」代議士と直前まで呑んでいた「政敵」

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 敵失を追及した直後に、自ら墓穴を掘る“ブーメラン”は、民主党のお家芸として知られる。このところ、国会で獅子奮迅の活躍を見せていた後藤祐一代議士(46)もその例に漏れず、“大トラ”と化して警察沙汰を起こす始末。しかも、直前に酒を酌み交わしたのは、安保法制を巡って激しく対立する“政敵”だった。

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 後輩代議士の“泥酔スキャンダル”について問われた安住淳・国対委員長代理は、記者団に向かって、

「彼には“酒に溺れてる場合じゃないだろ、バカ者!”と言った。花形でやってもらってるわけだから」

 と嘆息したという。

 党幹部の落胆もむべなるかな。ここ最近の後藤氏は、平和安全法制特別委で安倍政権を糾弾する急先鋒として活躍し、国会中継にも頻繁に登場していた。党関係者からの期待も大きい。

「民主党には珍しい、東大法学部卒・経産官僚出身のエリート議員です。昨年末の総選挙では自民党の義家弘介代議士を破って3選を果たした。政策通で演説も巧く、ようやく頭角を現しつつあったのですが……」

 そんな売り出し中の若手が引き起こした騒動について、政治部記者が解説するには、

「後藤さんが青山の仮議員宿舎で“事件”を起こしたのは6月3日未明。タクシーで帰宅したものの泥酔してクダを巻き、下車しようとしなかった。そればかりか、“降りる法的根拠は何だ!”と運転手を怒鳴りつけて、警察に通報されてしまったのです」

 まもなく宿舎に住む与野党の議員らが駆けつけ、この酔っ払いが不審者でないことを説明。後藤氏はようやく解放されたのだが、

「その後、宿舎の門扉を乗り越えようとして転倒し、頭に全治1週間のケガを負った。ただ、本人には当時の記憶がなく、翌朝まで自分の部屋の前で寝入っていたそうです」(同)

■一杯やりませんか

 コンパ帰りの大学生ならまだしも、およそ国会議員とは思えない大トラぶりである。とはいえ、今回の騒動に至った経緯は、安保法制とも無縁ではなかった。

「実は、後藤代議士は2日の夜9時から、BS11の報道番組に生出演していた。この番組で、同じく特別委のメンバーである公明党の遠山清彦代議士と討論した後、2人で飲みに出掛けたようなのです」(同)

 野次の応酬ばかりが注目される国会での質疑とは異なり、2人の討論は終始、冷静なものだった。だが、問題はここからである。

「10時過ぎに番組が終わると、後藤さんから“今日の討論は本当によかった。これから一杯やりませんか”と誘われたんです」

“夜の委員会”について明かすのは当の遠山氏だ。

「私は“いいですよ”と応じて、2人で新橋のカウンターバーに寄りました。バーではテレビ討論の延長で、安保法制について語り合った。私はウイスキーの水割りを2、3杯頼んだ程度で、後藤さんも同じようなペースでしたよ。午前1時頃に店を出ましたが、先にタクシーを拾った後藤さんとは“それじゃ、さよなら!”と言って別れています。酔って絡まれたわけでもないし、むしろ気分良く呑んでいたので、その後の事態は全くの想定外でして……」

 与党議員である遠山氏には、政敵を悪酔いさせて潰す動機はあるが、口ぶりを聞く限り、一服盛ったということでもなさそうだ。前出の記者も、

「後藤さんは、遠山さんと別れてから1人で呑み直したのではないか。彼は記者と呑むと、政策について熱弁を振るって口を挟ませない。こちらが辟易してくる頃には酔いが回って手足を放り出し、うたた寝を始めてしまう。そのままタクシーに押し込んだこともありましたね」

 何にせよ、後藤氏の酒癖の悪さが元凶。全ては身から出たサビである。

「ワイド特集 入梅の不都合な真実」より

週刊新潮 2015年6月18日号掲載

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