たった5mlの血液で7種類のがんリスクを判定する「アミノ酸濃度」
高くて痛くて面倒くさい。そんなイメージがすっかり定着しているためか、日本のがん検診の受診率は、欧米の8割に比べ、わずか2割にとどまっている。その惨状を変える起爆剤になるか――。たった5ミリリットルの血液採取で、7種類のがんリスクを判定できる検査がいま、広まりつつあるのだ。
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街角の献血だって400ミリリットルは血を抜かれるのに対し、5ミリリットルと言えば、台所の小さじ1杯の量。その程度に過ぎないから、保険適用外とはいっても、2万円ほどで検査は受けられるし、結果が出るまで1週間ほどしかかからない――。...