ビリギャル「有村架純」に“最も稼いだ女優”賞の声
ビリギャルどころかトップスターなんだとか――。
業界誌の記者はいう。
「ゴールデンウイーク期間の映画興行で、実写でトップとなった『ビリギャル』がついに興行収入20億円を超えました。主演は22歳の有村架純で、彼女の前作『ストロボ・エッジ』は公開から2カ月経つのに、いまだ上映館があり、こちらも20億円超え。若手女優主演の連続ヒットは近年では珍しいと評判で、早くも今年の“マネーメイキングスター”なんて声もある」
平たくいえば、稼げる女優というわけだが、「マネーメイキングスター賞」というものがあるのだ。
毎年、映画の日(12月1日)に、映画館の組合である全国興行生活衛生同業組合連合会(全興連)が、その年の映画界に最も寄与した作品に与える「ゴールデングロス賞」の中のひとつだ。第1回(1983年)には薬師丸ひろ子(当時19歳)が“スター賞”に輝き、以来、吉永小百合や松坂慶子、原田知世、ゴジラ、渥美清などが受賞している。まだ22歳の有村が受賞となれば、薬師丸や原田以来の 若手受賞となる。だが、2004年の渡辺謙を最後に、受賞者はいないのである。
「スター賞がなくなったわけではないのですが、それだけお客さんを呼べるスターは滅多に出てこないですからね」(全興連)
ならば2作連続で20億円超は大したものだ。
「作品の出来はともかく、有村はラブストーリーの『ストロボ・エッジ』と、学年一の落ちこぼれの金髪ギャルが大学受験に挑む『ビリギャル』とでは、真逆の役を器用に演じていました。格別美人というわけでもないけれど、作品の内容を把握した演技が出来るということでしょう。彼女でなくても演じられる役かもしれないが、役をつかんだ運も実力のうちですから」
とは映画評論家の北川れい子氏。
「有村さんの新作は来年公開の『アイアムアヒーロー』で、大泉洋さん、長澤まさみさんらがキャスティングされています」(東宝)
運も続いているようだ。