昼ドラで再ブレイク「田中美奈子」が聖教新聞で折伏アドバイス
人に助言ができるのは、成功者の証とでも言うべきか。過激な濡れ場を熱演した昼ドラの『幸せの時間』で、田中美奈子(47)は見事、再ブレイクを果たした。すると今度は、創価学会の機関紙・聖教新聞のコラムに登場し、“折伏(しゃくぶく)”に悩む女性信者にアドバイスしていたのである。
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かつてトレンディドラマの女王として一世を風靡した田中美奈子だったが、30代ともなると、徐々に仕事は減り、2時間ドラマの脇役が主な仕事という状況に甘んじるほかなかった。
そこで、まわってきたのが、昼ドラ『幸せの時間』(2012年放送、フジテレビ系)の主役の座だった。
芸能ジャーナリストの平林雄一氏によれば、
「彼女が再起を懸けて臨んだ『幸せの時間』は、ドロドロの愛憎劇が描かれ、ベッドシーンも満載でした。過激な濡れ場は、アイドル時代の男性ファンだけでなく、主婦層からも注目を集めた。結果、芸能界での健在ぶりをアピールすることができました。それ以降、主婦層がメインの視聴者である朝のトーク番組や、通販番組などから、一層お呼びがかかるようになったのです」
芸能界で再ブレイクを果たした田中だが、一方で、創価学会の熱心な信者であることが知られている。
03年には、創価大学の通信教育部への入学に伴い、女子部の副部長を務めていることも公表した。
■婦人部に浸透
いまも、広告塔の役割を担っていることに変わりはなく、3月30日から聖教新聞で始まった不定期連載のコラム『おはなしcafe』の初回に登場している。
そのコラムは、
〈友人に学会のことを話す機会があったのですが、あまり良い反応ではありませんでした。以来、自信がもてなくなり、スッキリとした気持ちで話せなくなりました〉(福岡県 30代 女性)
という悩み相談に、アドバイスするというもの。
田中からは、
〈そういう経験って、あるある! 私も同じだよ〉
と始まって、
〈学会のことが、いろいろネットに書かれているから、その影響を受けちゃって。先入観でしか見られなくなっちゃう人って多い。(略)友達に嫌な顔されると、ついつい“もう、いいや”ってなっちゃうよね。(略)そんな時は、「何で分かってくれないの?」「あの人は苦手!」という本音を、そのままストレートに御本尊への唱題に込めるの〉
などと回答している。
要するに、“折伏”という勧誘活動への心構えを説いているのだ。
なぜ、田中が選ばれたのか。
ジャーナリストの乙骨正生氏が解説する。
「本来、聖教新聞でのアドバイスは、学会の幹部が務めていました。ですが、未だに池田大作名誉会長の病状が明かされていなかったりと、一般の信者に不信感が広がっている。田中さんの名は、『幸せの時間』によって、学会の活動の中心を担っている婦人部に浸透しています。馴染みのある芸能人に答えさせた方が組織の引き締めにも効果的であると、学会上層部が考えたに違いありません」
過激な濡れ場は、創価学会においても、彼女の利用価値を高めたのである。