まさかの乳酸菌ゼロ! 荒れ果てた「週刊新潮」記者4名の「腸内フローラ」をどうする?

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■“孫子は優しいな”と唱える

 代わって、40代男性記者のケース。

「善玉菌の割合が合計で0・58%と極めて低い。その一方、悪玉菌が4割近くいます。ヨーグルトなど乳酸菌そのものを取り込む『プロバイオティクス』と同時に『プレバイオティクス』という、善玉菌のエサとなる物質の摂取を行い、比率を増やしていく必要があります」

 ここで特筆すべきは、

「日和見菌のパーセンテージは、さきの30代男性とほぼ同じですが、日本人で優勢なバクテロイデスが少なく、ゼロであることが珍しくないプレボテラが優勢を占めています」

 このプレボテラは、南米やアフリカの人々に多いとされ、日本人でバクテロイデスを上回るのは5~10人に1人の割合だという。動物性タンパク質が少なく、炭水化物を多く摂る食生活で増加するとの研究結果もあるのだが、それ以上に問題なのは、

「本来は口腔内にある菌が大腸に達していることから、歯周病の疑いも生じてきます。まずは口の中のトラブルを解決するのが先決でしょう」

 腸内環境を調べるはずが、あわせて別の疾病まで見つかってしまうとは、“花畑の荒廃”を象徴するような体たらくだ。あらためて青木院長が言う。

「2人とも現代の男性サラリーマンに多く見られる腸内環境で、食生活を改善すべきです。私は、来院する患者さんに、ある“おまじない”を勧めている。それは『まごこはやさしいな』というものです」

 それぞれ豆、ゴマ、米(なるべく玄米)、わかめ(海藻類)、野菜、魚、シイタケ(きのこ類)、芋類、納豆(発酵食品)の最初の一字をとったもので、

「納豆は、ヨーグルトや漬物に置き換えても構いません。これを一日1回口ずさんで、その日に欠けているものは何か、思い返して夕食で意識的に補うとよいでしょう。わざわざ気をつけなくとも皆さんが食べている肉類は、必須アミノ酸を多く含んで良質のたんぱく質ではありますが、大腸がんとの因果関係も指摘されており、過食は禁物です」

 続いて今度は、より年代の若い記者2名が検査を受けることに。すると、こちらも負けず劣らず、惨憺たる結果が待っていた。

 次のグラフ、20代女性記者のデータについて、カウンセリングを行った健康院クリニック(東京都中央区)の細井孝之副院長が解説する。

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