都庁本庁に栄転 「部長職」に手が届くサーヤご主人「黒田慶樹さん」
『半沢直樹』の舞台となったメガバンクはもとより、一般企業でも40代半ばの出向には“左遷”や“片道切符”といった言葉がつきまとう。それだけに、黒田慶樹さん(50)が出向先から“本庁”へと返り咲いたことは、妻である天皇家の長女・清子さん(46)を安堵させたはずだ。さて、サーヤの夫君は、東京都庁でどこまで出世されるのか。
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4月1日付で栄転した黒田さんの新たな職場は「港湾局総務部」。肩書は団体調整担当課長だという。都政担当記者が解説する。
「港湾局は東京湾のコンテナ埠頭の整備や、臨海エリアの都市計画などを担う部署です。なかでも、局が所管する外郭団体の指導・監督が黒田さんの仕事になります。年収は優に1000万円を超えるでしょう」
2009年に、合格率約18%という狭き門をくぐり抜け、管理職試験に合格した黒田さんだが、そこからの道のりは険しかった。12年には、江東区内の「第五建設事務所」に用地課長として出向するが、「本庁で“地上げ”と呼ばれている部署で、黒田さんも道路の拡幅工事を巡って土地の所有者との買収交渉や、住民説明会に出向いていた。反対派住民や暴力団から面罵されることはなかったそうですが……」(同)
翌13年に新たな出向先である「東京都都市づくり公社」で総務課長に就任すると、豊島区目白の住まいから八王子の勤務先まで、電車で約1時間という長距離通勤を余儀なくされた。
都庁幹部が明かすには、
「正直なところ、出先機関と本庁では同じ課長でも“格”が違う。この3年間はきつい仕事を強いられたと思いますが、本庁に戻れたのは管理職としての働きが評価されたから。今後、統括課長を経験すれば、まず間違いなく部長に昇進するでしょう」
■“五輪担当”
また、「職場でも黒田さんへの信頼は厚い」と語るのは、別の都職員だ。
「仕事に取り組む姿勢は真面目ですし、性格も温和なので異動先でもすぐ周囲に溶け込んでいました。パワハラなんてとんでもない。上司だけでなく後輩に対しても腰が低いため、職場で彼の陰口を叩く人などいません。確かに、仕事が終わると専門店でカメラを物色するような趣味人ですが、時折、夜遅くまで残業する姿も見かけますね」
一方、そんな夫を支える“内助の功”も見過ごしてはなるまい。皇室ジャーナリストの神田秀一氏によれば、
「すっかり庶民の生活に慣れた清子さんは、スーパーで買い物をして慶樹さんのために料理の腕を振るっているそうです。夫と仲睦まじく暮らすことについては、民間出身の美智子皇后から細かく指導を受けている。伊勢神宮の祭主として、一昨年の式年遷宮という大役を果たされた清子さんは、多忙な中でも慶樹さんのことを見守っているのです」
さらに、黒田さんにはこんな人事も囁かれている。
「港湾局が所管する臨海エリアには、夢の島や東京ビッグサイトといった、東京五輪の会場予定地が集中している。五輪招致では高円宮妃久子さまが大活躍されたので、皇族に縁のある黒田さんが、五輪担当の花形部署に異動することも考えられます」(先の職員)
東京の一大行事にひと役買えばさらなる出世も?