猥褻メール校長の呆れた言い訳――橋下徹チルドレンは不祥事のデパート(2)

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 大阪都構想を掲げ「維新」を率いる橋下徹・大阪市長(45)。その彼が敬慕してやまない政治家に、小泉純一郎元首相がいる。

「小泉さんのやったことに比べれば、僕のなんて鼻くそみたい」

 と称揚する通り、元首相のひそみにならってか、彼は組織を「ぶっ壊」すことに魅せられてきた。市長肝煎りの政策で、2012年から断続的に始まった区長、小中高校長、教育長らの民間公募。当初、民間出身の区長が18人、同じく外部からの校長は11人を数えた。この背景には、硬直化した組織に、風穴を開けんとする橋下氏の狙いがあったのだが、前回の記事「セクハラ・パワハラ・モラハラに逮捕 不祥事リストが長すぎる!」をご覧いただければ一目瞭然。不祥事が実に多いのだ。

「外部から人材を登用するのは、悪いことではありません。ただ、それはリスクもはらんでいる。この二面性を考慮したうえで、慎重に選ぶべきなのに、その姿勢が見えないのです」

 とは、政治アナリストの伊藤惇夫氏。それこそ、「不祥事のデパート」とあだ名される現状には、『橋下徹 改革者か壊し屋か』の著書がある在阪ジャーナリストの吉富有治氏も、こう閉口するばかりである。

「区長も校長も辞める割合が非常に高い。そして辞める人のほとんどが不祥事絡み。橋下さんや維新の会の幹部は、人を見る目がないということなんでしょう」

■猥褻メール校長の呆れた言い訳

 例えば、児童の母親にボディタッチしたり、「キミの気持ちを聞かせて」と猥褻メールを送っていた小学校の元校長の場合。彼の手になる顛末書では、その母親は“スパイ”だったとして、こんな頓珍漢な論理を展開するのだ。

〈情報収集のために、愛情をもって語りかけて気を引き、成果をあげる。自分自身としては、『O07』のような行動を取ったつもりだった〉

 さらに挙げると、「今から昼下がりの情事に」と女性職員と外出する際、庁舎内で大声を出した元東成区長に、入札業者との不適切な交際が問題視された元鶴見区長。彼らは、14年3月に行なわれた「出直し大阪市長選」前などのタイミングで、クビを宣告されている。それは、今回の統一地方選を前にした上西騒動の火消しと変わらない。

「特集 中身はポンコツばっかり『橋下チルドレン』不祥事一覧」より

週刊新潮 2015年4月16日号掲載

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