DVDバカ売れ「元NHK気象アドバイザー」43歳美熟女は肉食系
客のためになるものを売れ――。商売の神様と謳われた松下幸之助は、商売のコツをこう説いたという。では、なぜ、このDVDがバカ売れしているのか。アイドルが歌うわけでも、名優が演じるわけでも、AV女優のヌードを拝めるわけでもない。しかも、出演しているのはアラフォーの無名女性1人だけなのだ。
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アマゾンのアイドルイメージDVD部門で、2月5日、1位に輝いたのは『あした天気になあれ』。出演している中川祐子さん(43)とは、一体何者なのか。スポーツ紙記者によれば、
「彼女は、気象予報士です。実は、昨年8月に写真誌でグラビアデビューして、昨年末の『第5回国民的美魔女コンテスト』では、ファイナリストの1人に選ばれています」
1月23日に発売された約3000枚のDVDは瞬く間に店頭から消え、目下入手困難の状態が続いている。ちなみに、1枚3800円(税別)なので、l140万円を売り上げた計算だ。
DVDを見ると、スリーサイズ80、54、80の彼女が水着姿で様々なポーズを取ったり、趣味のベリーダンスを踊るだけ。これが81分間続くのである。この手のDVDは、1000枚も売れればヒットと言われる世界。DVD業界では、彼女が大ヒットした理由を、美熟女ブームとお天気キャスターブームの相乗効果だと分析するムキもあるが……。改めてご本人に話を聞くと、
「撮影場所は沖縄で、昨年10月に2泊3日で撮ってもらったのです。カメラマンの指示に従って色々なポーズを取るのは恥ずかしかったですが、刺激的でしたね」
■35歳で合格
3000枚のDVDを売り切った中川さんだが、本業の気象予報士になるには苦戦したという。総合商社に勤務する父親の仕事の関係で、6歳から6年間米国で暮らしていた彼女は、津田塾大学卒業後、商社に入社した。
「入社1年後、上司から、得意な英語を生かして外国人社員に日本語を教えることを命じられました。その時に人の前で話す喜びを知り、アナウンス専門学校に通い始めたのです」
専門学校の講師から事務所を紹介された彼女は、退職してフリーアナウンサーとして働き始めた。
「2000年頃、TBSの気象番組に出た時にその奥深さを知って、気象予報士の資格を取ろうと一念発起しました」
彼女は5回目の挑戦で、やっと気象予報士に合格。すでに35歳になっていた。
「お天気キャスターに応募しても、年齢で落とされることが多かった。09年にNHK国際放送のニュース番組で流れる“世界の天気”の仕事に就きましたが、キャスターではなく原稿を執筆する気象アドバイザー。時給2000円で、世界の天気を予想して英語で原稿を書くのは大変でしたが、やり甲斐はありました。その後はウェザーニューズ社で、高速道路のサービスエリアで流れる気象番組のキャスターをしていました」
本業に加えて、DVDやグラビアの仕事。多忙な日々を送りながら美を保つ秘訣は、
「毎日、朝晩1時間お風呂に入り、表情筋のトレーニングを欠かさないこと、それに肉を食べることですかね。焼肉なら10人前くらいは平気。貴闘力さんのお店に3人前くらいの分厚い牛タンがあって、それも1人で食べちゃう。6年前に結婚した主人と週に1回は焼肉屋さんに行きますが、ご飯などの炭水化物はあまり食べません」
DVD第2弾の発売も決定済み。果たして、2匹目のドジョウを捕まえて、「あした天気」といきますか。