「小渕優子」電動ドリルを植木ばさみに持ち替えた地元「大番頭」に手錠の日
「政治とカネ」をめぐり、渡辺喜美前議員と松島みどり前法相が揃って不起訴に。で、残るはいよいよ小渕優子前経産相(41)の「デタラメ政治資金」である。地元・群馬の“大番頭”折田謙一郎・前中之条町長(66)も「その日」を覚悟しているかのようで……。
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折田前町長が公職を辞したのは10月24日。その6日後、早くも自宅や後援会事務所などに、特捜部の容赦ない一斉捜索が入った。捜査関係者が明かす。
「前町長の自宅では、関係書類などとともに家族の私物も押収しました。中には、夫人がテレビから録画した映画『ロード・オブ・ザ・リング』のDVDもあった。夫人は“これから見ようと思っていたのに……”とこぼしていましたが、あるいは重要なデータがコピーされているかもしれず、念のため押収したのです」
昨年末には、高崎市の事務所から押収したパソコンのハードディスクが、軒並み電動ドリルで穴をあけられていたことが発覚。
「カネの出し入れが記されていたデータなどが破損していたのですが、幸いにもバックアップデータを押収することができた。ドリルを使った“実行犯”はさておき、前町長が証拠を消すよう各所に指示を出していた事実は我々も掴んでいたので、これも想定内でした」(同)
と言うから、完全に旗色悪し。それでも、前町長の自宅の近隣住民によれば、
「優子さんの騒ぎが始まった秋口は、人目につかないよう町内には寄りつきませんでしたが、年末あたりから落ち着いたのか、最近ではちょくちょく道ですれ違いますね」
とのことで、
「敷地にある広い庭では、セーター姿のリラックスした格好の折田さんが、植木ばさみを手に剪定作業をしている姿もお見かけします」
遠からず訪れる司直の裁きを前にした諦観か、あるいは余裕の構えか――。
■春先まで…
さる町政関係者が言う。
「正月は、親戚や親しい友人らと酒を飲む以外、折田さんは町の新年会など公の場には一度も姿を見せませんでした。一方で優子さんの支援者回りは続けていて、“最終的には私が責任を取る。代議士を傷つけないための覚悟はできている”と言っている。身柄が拘束されることを念頭に置いた発言とも思えますが、そもそも逮捕ぐらいで怯える性格ではありませんよ」
もっとも、司法記者によれば、
「収支が合わない後援会主催の『明治座観劇会』参加者に、特捜部は参加費用や寄付行為の有無についての一斉アンケートを実施したものの、その回収がはかどっておらず、立件の可否の判断が下せる状況ではない。そこに折悪しく26日に通常国会が召集され、小渕議員の任意聴取もしづらくなる。前町長の処分は、春先まで延びそうな見通しですが、ドリルの件もあり“在宅では終わらせない”と息巻く検事は少なくありません」
すでに小渕議員は、複数の有力弁護士に業務を依頼。受任した弁護団の中には、
「法務省大臣官房秘書課を経て昨年に弁護士登録、テレビ出演もこなす“エリートヤメ検”も含まれている。彼らが、前町長の弁護も担当する方針です」(同)
と言うから、さぞ心強かろう。その前町長の自宅では、代わりに夫人が、
「お話はできませんので」
と、声を張り上げるばかり。ドリルをはさみに持ち替えても、悪事は刻んで捨てられない。
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